
橘海月
@amaretto319
2023年9月10日

ラメルノエリキサ
渡辺優
読み終わった
幼い頃から、やられたらやり返す復讐心の塊な主人公りな。「あのね、りなちゃんハンムラビ法典って知ってる?」と彼女のやりすぎを諌める二つ上の姉と、完璧だけどどこかズレてるママ。ある日夜道で背中を刺されたりなは、当然刺した犯人への復讐を誓うが…。
終盤、マザコンなりなの「ママは別に、私を愛してるわけじゃない」独白の切なさ。味方だと信じた姉の「お姉ちゃんが本当に心配してるのはりなちゃんが加害者になること…犯罪者になるくらいならいっそ殺されて欲しい」と言われる絶望感。じゃあどうする?のりながだした結論に、彼女を抱きしめたくなる。
小説に自分を重ねるのはナンセンスだとわかっていても、毒親の支配のもと早く家を出たいと願っていた高2の私が、優秀で比較されて拗ねていた高3の姉と「早く家を出たい」の思いで共感し、抱き合って泣いた過去を思い起こすほどには強力だった。