
鳥澤光
@hikari413
2026年1月2日

綱渡り
クロード・シモン
読む本読んだ本2026
《それが生きるに値するように自分の生き方の見かけを変えるためには、いかなる人間にも一種の演出が必要になると僕は思う。名誉や道徳のなんらかの規範の助けというかそれらの神聖化は、反面では無意味な付属物に見えても、さまざまな行為に対し、悲劇のレベルに到達するために不可欠な威厳を付与することができる。だからもし人間は、自らが悲劇的な全体の一部というか一作用だと確信することができれば、実際上、その精神生活については救われるのだ。》P28-29
ひぇー。これ書いていいのクロード!!
《こうした見方からすれば、この蜂起すべての終わり方(何もかもがふううに終わるときの通常の終わり方)は、それでもやはり潰えた幻想や物質主義の確実さという冷めた教訓をよりどころとした人びとの正しさを示すことになる。》P32
いま世界で起こっていることと似ているようで、蜂起や騒動を支える精神がどこか、権力のすぐ近くで反転したように思える。でもそれでは過去をよいものみたいに捉えてしまいかねない。言葉を読みながら、言葉の中で、考え続けないとダメな本だ。時間をかけて読もう。

