はやしさん
@seiichi0884
2026年1月3日

FREE 歴史の終わりで大人になる
レア・イピ,
山田文
読み終わった
独自の社会主義路線をいったアルバニアのホジャ時代に幼少期を送った女性の自伝。前半はほのぼのしててこんなものかーと読んでいたけど、10章「歴史の終わり」以後のグルーブ感はとてつもない。体制移行のもとで自由/資本主義も経験するが、社会主義とはべつの悲劇が待っていたし、ネズミ講にはまった国民の鬱積がつのったアルバニアは内戦に入り、家族は離散する。父と「マルクス主義には近づかない」と約束して哲学を専攻した著者が、今ではマルクス主義をLSEで教えることもまた歴史の妙。祖母ニニこそが影の主役で、本書も彼女に捧げられている。次作は彼女が主役となる一冊らしく、邦訳が待望される
