紅いもたると "人間標本" 2026年1月3日

人間標本
人間標本
湊かなえ
2026年最初の1冊。 タイトル通りショッキングな描写もありましたが、美しい蝶へのリスペクト、美しいままでいさせるための使命感、蝶に魅入られた狂気じみた思考がひしひしと伝わってきました。 物語が進むにつれて父親→息子→父親と視点が変わり、『あれ?』と思っていたところ、さらに追い打ちをかける展開に読む手が止まりませんでした。 (キリのいいところまで読んで明日に持ち越すつもりがだいぶ夜更かししてしまいました…) 息子のことを信じて欲しかった、父を頼って欲しかった、娘は超えてはいけない一線だと目を覚まして欲しかった。 登場人物ごとにもう少し手前で踏みとどまっていたら展開は変わっていたんだろうな。 最後数ページの急展開は湊さんの『リバース』を思い出しました。 良い意味で後味が悪すぎました。さすがイヤミスの湊さん。
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