みい
@booklog_2026
2025年10月1日
ハチは心をもっている
ラース・チットカ,
今西康子,
小野正人
買った
読み終わった
カール・フォン・フリッシュに端を発する社会性ハナバチ類の研究者系譜に連なるラース・チットカによる、蜂の類稀なる能力と知性についての見事な概説。
具体的なエビデンスを上げながら、研究者たちの成果がどのように受け継がれて来たかについても紹介しているため、ハナバチの研究史についても理解できた。
蜂といえば餌場を仲間に伝える「8の字ダンス」が有名だが、それ以外にも「空の偏光パターンから太陽の位置を推測できる」、「回り道しても今いる場所からまっすぐ巣に帰ることができる」、「他の蜂の行動目で見てを真似する」などなど驚きの能力をたくさん持っていることを学んだ。
植物の受粉を助ける益虫という観点からその保全が語られがちだが、本書を読めばそもそも蜂には意識や心があり、他のいわゆる高等動物(イルカなど)と同様、いたずらに苦しめるのは忍びないという心境になるのではないだろうか。
構成や内容もよく整理されており、翻訳も正確でわかりやすい。日本人研究者の監修もきっちり入っているため、翻訳本の内容も信頼できる。
これはおすすめ!