
やや
@yaya_reads
2026年1月4日

鍵のかかった部屋 (新しいアメリカの小説)
ポール・オースター
読み終わった
主人公が、幼い頃を共に過ごした友人・ファンショーの妻・ソフィーから、ファンショーが失踪したと手紙を受け取る。ファンショーの残した原稿を管理することとなり、ソフィーと親しくなっていく。2人は愛を育むことになるが、そんな最中、ファンショーから手紙が届く。
「僕のことは探すな、妻と結婚して幼い子供の父になって欲しい、失踪から7年が経ったら死亡したことになる。僕のことは死んだものと思って欲しい。」
主人公はファンショーの伝記を書くことにし、それを口実にしながらファンショーの行方を探し始める。
『ガラスの街』『幽霊たち』と合わせてニューヨーク3部作と呼ばれるオースターの代表作。
3作品とも、これはなんだ?と思う不可解な終わりと余韻を残す作品で、ストーリーテリングの面白さもありながら、文章の細やかさに夢中になってしまう。物語は奇妙ではあるけれど、文章がとても心地良く、ずっと読んでいたいと思ってしまう。柴田元幸さんの訳の魅力のお陰もあるのかもしれない。
いつか原文で読んでみたい作家。
オースター、天国でゆっくり過ごしていると良いな。