enoki "文字の起源と歴史: 図説 ヒ..." 2026年1月3日

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@en0ki
2026年1月3日
文字の起源と歴史: 図説 ヒエログリフ・アルファベット・漢字
文字や解読の歴史について書いた本。ロゼッタストーンで解読された文字のほか、まだ解読されていない文字についても言及されており、ロマンがある。消えてしまった言葉の復活の道のりは長く、地道で、痕跡の発見状況によっては非常に難しいことがわかる。 最後の「今日の文字」の章では中国や日本の漢字に触れられているが、この章はあまりピンとこなかった。そのうちアルファベットでの表記に変わっていくだろう、といった見解に私としては同意しかねることが大きい。 また、日本語にアルファベットが取り入れられてきたことについて「きゅうくつな漢字文化からの解放を求める気持ちを反映しているようにみえる」と書いているが、個人的にはそうは思っていない。私としては以下のような感覚である。 ①カタカナよりもアルファベットで書いた方が正確だと記載者が考えているため ②「おしゃれ」や「かっこいい」といった雰囲気を出すため 「漢字文化からの解放を求める気持ち」については「比較的漢字の少ないマンガに人気が移って、難しい読み物が読まれなくなったことにも、それがうかがえる」とも書かれているが、これもそうではないと思った。著者が英語圏の出身なので、この辺は漢字圏の私と認識がかなり異なることが大きいのかもしれない。なお、訳者あとがきにも、「日本の文字の章」の記述は「事実誤認がある若干の記述を省略した」と書いてある。 現在使われている文字についての認識がこれだけ異なるのであれば、消えてしまった文字・言葉については相当落としている情報がありそうだ。
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