コサカダイキ "コンビニ人間" 2025年12月9日

コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
村田沙耶香の『コンビニ人間』 自分の夢の絵の仕事、イラストレーターになって2、3年、コロナ禍にコンビニのアルバイトをしていた。正直めちゃくちゃ嫌だった。 学生時代の同級生が夜にバイクで様子を見に来て、「ラテマシーン掃除しよるぞ」とガラスを挟んだ店の外から笑っているのが聞こえたり、自分だって別にやりたいわけではない。でもやらなくては生活ができなかった。 絵で食っていくと意気込んで会社を飛び出したのに、何をやってるんだと思った。 笑われたのが虚しかったんじゃない。そんな状況になっている自分に腹が立っていたんだ。 その当時の悔しさや虚しさが襲ってくるような気がして『コンビニ人間』は読むのが辛かった。 でもそれだけ描写がリアルだったと言える。 コンビニというものは現代の人間にとって凄く接点を多くもっている媒体だ。 アルバイトをしたことがある人、お客として利用した事がある人、コンビニという舞台を選ぶ事で様々な人の視点で物語が語れる。 苦しみながら読んだけど、その舞台を選んだことにはとても感心させられた。
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