
lele
@lele_lemon
2026年1月5日

カルトローレ
長野まゆみ
読み終わった
感想
きび色の砂漠、宙をゆく船、開かない本、火で発芽する種子、クロシェの編み図。
まるで共通点のない要素が、いつしか壮麗なコラージュになる。そこへ、美しく謎めいた男たちと、魅力的な食事が色を添える。
寓意的な表現が多く、肝心なことほど仄めかされる。もどかしさもあるが、行間を読むのはまさにクロシェの編み目を紐解くようで心地よい。読後はなんともいえない清涼感。
砂漠を旅して、美味しいものを食べたくなる作品。