なにわ "ゴリオ爺さん 上" 2026年1月5日

ゴリオ爺さん 上
ゴリオ爺さん 上
バルザック,
高山鉄男
p33「ちょうど化粧が女の外面の飾りであるように、幸福は女性の詩なのだから。」 p251 注目すべきは、感情のもつ浸透力の強さである。いかに粗野な人間であろうとも、強くかつ真実な情愛を吐露するならば、そのひとは特殊な流体を発散し、顔つきは変わり、身ぶりは活気を帯び、声には艶がでてくる。しばしば、ごくごく愚かな人間でさえも、情熱の力によって、言葉においてではないにしても観念においては、最高の雄弁に達するものである。そういうとき、ひとはあたかも光の圏のなかを動いているように見える。このとき、老人の声や身ぶりには、名優のうちに認められるあの伝達の力があった。そもそも、われわれの美しい感情とは、意志の詩ではないだろうか。 バルザックの痛烈な文章が気持ち良いくらいである。恋愛に関する描写は、さすがフランス文学!という感じ。 夫人の苦悩や嫉妬、恋の駆け引きなど、以前読んだ『赤と黒』を彷彿とさせるロマン主義の小説だった。ゴリオ爺さん、、、 パリの社交界で成り上がろうとする青年ウージェーヌの行く末が気になる。早く下巻を借りないと。
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