
ぼんじり
@bonjiri_
2026年1月6日
これがそうなのか
永井玲衣
読み終わった
身近に溢れる言葉たちに立ち止まり考える、第一部「問いはかくれている」。そして「本に育てられた子ども」だったという著者が、これまで創作のなかで出会った言葉たちと現実のなかでふたたび出会い、考えたことを綴る、第二部「これがそうなのか」。
自分自身も、本や音楽や映画といった創作物の世界に閉じこもりがちな幼少期を過ごしていたので、現実で出会うものごとや感覚に対し、「進研ゼミでやったやつだ!」的に、これがそうなのか、と思う感覚というのはわかる気がする。
創作のなかで見知り、既知になったつもりでいるものごとは、結局は自分の解釈を鏡のように見つめているだけであり、現実や他者はそうした”既知"を飛び越えてくるものだ、と、大人になるほどに思う。
言葉や他者のもとでねばり強く立ち止まること、対話のテーブルに立つことを、つねに書き続けてくれる永井さんの文章には、いつも勇気をもらう。2026年は、踏ん張る、をテーマにしようと思った。
【好きだった文章📕】
わたしたちはさまざまな苦悩を抱える。共に生きることが苦手で、誰かを傷つけて、そんな自分にも傷ついている。尊大で、ちっぽけで、未練がましくて、自意識にまみれている。だからこそ、誰かと生きなければならない。
(第二部『これがそうなのか』/「その姿を見なかった」p272)

