てのりぐま "しずくと祈り 「人影の石」の..." 2026年1月6日

しずくと祈り 「人影の石」の真実
広島平和記念資料館にある、人影の石にまつわる事柄についてフィクションを交えながら描かれた本。ヒロシマを描く児童文学作家といえばこの著者は外せないが、今回も力作だった。 読み終えたあと、自分たちが何となくスルーしていたとしても、無関心だとしても、起こった出来事は消えない、実はあなたの隣にあるのだと言われたような気がした。 作中にも出てくる、原爆死没者の「遺族をさがしています」のポスターは自身もこの夏にも見たばかりだった。戦後80年経ってもまだ貼るのか…と切なく思っていたが、こういった事情があったのだと初めて知った。こちらも作中に取り上げられていた、先だって再放送された「被曝治療83日の記録 東海村臨界事故」も、放射線の恐ろしさを感じながら見たばかりで記憶に新しい。 偶然とはいえ、背筋が伸びる思いだった。 戦後80年の節目、今を生きる児童に向けて戦争に関する本がいくつも発刊されたが、この本も読み継がれてほしい一冊だと思う。
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