
yomitaos
@chsy7188
2026年1月7日
ちひろさん 10
安田弘之
読み終わった
@ 自宅
共感力に乏しい自分が、漫画を読んで感情を揺さぶられることはほとんどない。「ちひろさん」は、そんな私が唯一涙する漫画だ。実在の人物に憧れることなどないが、ちひろさんのようにはなりたい。それは彼女が、私の理想とする生き方を貫いているから。
ちひろさんは、世間で良しとされている不都合に抵抗し続けている。笑顔でNOを突きつける。ニコニコと中指を突き立てる。
この世界は、求めていないのに発信してくる奴が多すぎて煩すぎる。毎日ウンザリする。ちひろさんは社会とつながることを拒絶してはいないけれど、付き合い方を弁えている。
何があっても嘘をついてはいけない?それは状況によるでしょう?際限なく距離を詰めてくる人には、嘘で対処することも必要だ。ちひろさんは、出会う人それぞれに、個別のやり方で誠実に対応してる。属性や肩書き、性別、年齢で決めつけない。成熟した人間とは、そのような態度で臨める人のことを指すのだと思う。
コミックは完結してしまったが、ちひろさんは今もどこかでさらさらと生きている。そう信じられるような、物語強度のある作品だ。彼女のように生き抜いていきたい。