つづけ~ "ぼくはきっとやさしい" 2025年12月12日

ぼくはきっとやさしい
「手を掴み、肩を借りたいっしゅんで、兄は弟の傷ついた日々をしった。こんなかなしい肉体を借りては、歩ける道も歩けない。殴られた痛みごときで他人の人生をあがなえるはずもない。弟の感情のほんとうも永遠にわかりえない。ただこの痛さをおもいだすことなしにこれからの人生はないのだろう。夜の川原を弟と気まずく歩く。せせらぎだけが耳に届いた。恥ずかしいばかりだ。 ぼくはきっとやさしい | 町屋良平」
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