本の王子さま "数えずの井戸" 2026年1月9日

数えずの井戸
数えずの井戸
京極夏彦
江戸怪談シリーズ?の3作目 前に読んだ2作品とは違って恋愛小説とは思わなかったけど、色々欠けてる人々のドデカ感情が度々見られてとてもよかったです 個人的に十太夫に共感に近いものを抱いていたので各方面からクソミソに思われてて可哀想でした でも少しは満たされたのかなという描写があったのでそこは安心した 主要人物4人は元の話の2人だか何人だかをそれぞれ表と裏に分けてあるらしく、どおりで主膳は播磨を、吉羅は菊を、強く意識していたのだなと納得しました 吉羅は、播磨が気にかけていた(と思っていた)のが菊じゃなかったらもっと上手く立ち回ってただろうな そして菊と吉羅を斬ったのはどっちなのか、それはどっちでもあるんだろうと思った播磨と主膳は表と裏だから 主膳はそう気づいてて、播磨もそれに気づいたら播磨はもしかしたら満たされることがあったかも、という可能性を考えますいややっぱり欠けたままかも 足りない面々の中で菊は満ち足りてる子だったけど、その理由は静さんかな 血の繋がりが欠けてる母子の間に本物の愛情があったから多分菊は数えなくてもいい子になったんだろうと思う 三平がもう少し早く気づいてくれてたらなあ せめて井戸の向こう側でずっと変わらず暮らせてたらいいけど
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