本の王子さま
@hoshino_12
- 2026年8月21日
愚行録貫井徳郎借りてきた読み終わった慟哭を読んだ後GPTに勧められたので借りてきた インタビューに答えてる形式の話で、本当にインタビュー聞いているつもりで読めて読みやすかった 間に誰かの妹らしき人が自分の生い立ちを兄に語る描写があり、これがどう本筋に関わってくるんだ?と思いながらも気分転換にもなってダレずに最後まで読むことが出来た だから話の作り方、流れとしてはかなり好き ストーリーとしては登場人物がほぼ全員「……」となる話だった 各人、死人の大っぴらな悪口は避けながらも要所要所で自分の不満を滲ませる感じがすごくリアルだったわ 自分的には稲村さんが特に理解できないタイプだったかな なんでそこまで田向の本性わかってて入れ込めるのかわからない 逆に尾形は「この人幸せそうだなぁ」となった 女性2人に取り合いされた俺!しかもそのうちの1人はあの夏原さん!(ほくほく顔)って感じが文章を通してありありと伝わってきた 兄妹に関しては嫌悪感より同情の方が勝ってしまって嫌な気持ちで終わった 愚行録は誰の愚行録なんだろうと考えた時、分かりやすいのは光子なんだろけど、兄妹の両親にも、母親がアレな時点で金持ちの祖父母の子育てにも当て嵌まるんだよなと思ったり 田向夫妻はああいうことをあらゆる所でやってたから多分他にもプツンとなる人はいたと思う 今回は夏原側の関係者だっただけで田向側の関係者にも犯人になり得る人沢山いただろうなって感じ 愚行録、加害者以上に被害者側にこそしっくりきてしまう話だった そして何より慶応大学の印象最悪になった(創作だとは思いつつも) 映画もあるみたいだから見てみたい - 2026年8月3日
テスカトリポカ佐藤究借りてきた読み終わったおすすめの本紹介動画などで見掛けて借りてきた 内容全く知らなかったので「古代文明にまつわるミステリーかな?」と予想立てて読んだらいきなりメキシコのカルテルの話が出てきて「なんで!?」となった そこからコシモ出生に繋がりバルミロの話へ変わり、テスカトリポカとはアステカ文明の神様の名前だとわかり、成る程な〜となった アステカ文明がどういうものか全然知らなかったけどかなり独特というか血と心臓を神様に捧げる(現代感覚だと)怖い文化だったんだなと思った 当時の人々から圧倒的存在への畏怖の念が今にも伝わってくるかの様な メキシコのカルテル描写でも思ったけど普通に日本で生活してると絶対交わらない異文化を、こうも興味深く書く作者の手腕がすごい しかしそれ以上にすごいと個人的に思ったのが本作の(半分以上の)舞台が「川崎」という違和感のなさ 何故川崎に住んだこともない私がこの血なまぐさい物語の舞台が川崎であることに違和感を持たないのか 治安が悪いで舞台になるのって歌舞伎町とかのイメージ強かったのにこのテスカトリポカにおいては川崎がしっくりしすぎて現川崎在住の人にちょっと治安について聞いてみたくなった あと日本の500年前って室町時代なんだけど、その時代の魂を宿し、室町時代の作法に準ずる日本ヤクザいたらめっちゃ嫌だなって思った コシモとパブロの交流が好きだったから終盤のシーンがとても良かった - 2026年7月29日
借りてきた買った直木賞候補作品で見掛けて面白そうだったので買ってきた 面白かった! 徳島藩にあまり思い入れがなかったけど藩政改革ものなら楽しめるかな〜と軽い気持ちで読み始めたけど個人的にとても良かった 阿波宝暦明和の変、全然知らなかったのもあるけど最後まで「どうなる?これ、どうなる??」となりながらページを捲れてわくわくはらはらが楽しめた 重喜様が本当に暗君か明君か分からなかったなぁ 私は好感を持てる人物だったけど頭の良い人好きだから 重喜様と忠兵衛の主従も主従まとめて好きだったな ずっと忠兵衛に「忠兵衛は重喜様裏切らないでくれ〜」って思いながら読んでた なんか殿様ってえらい&威張ってOKってイメージあるけど、本当は家来とかにめっちゃ気を使わなきゃいけないんだよなぁというのがこの作品でも読めるのが良かった でも自分達の思う藩政したい!新しい殿探そう!→殿が使い物にならなくても自分達に政任せてくれるならそれでいい→自分達が反対する新法を強行するなら押し込めじゃ!というのは幾らなんでも重喜様可哀想すぎないかと思ってしまう途中まで皆で協力してた部分もあったから尚更 あとは徳島藩30万両の借金でさえこのままじゃ藩がまわらなくなる、蔵に武具がない天災きたらどうなるとか色んなことあるのに薩摩藩の500万両の借金ってとんでもないなと思った それにしても徳島の藍って凄いんだなぁ、どういう藍染めあるのか見てみたい - 2026年7月26日
星を掬う町田そのこ借りてきた読み終わったこの間読んだ52ヘルツのクジラたちと同作者さんということで手に取ってみると おめでとうございます。芳野さんの思い出を、五万円で買い取ります。 から物語が始まっており(お、なんだ?近未来SFものか?)とわくわくしたので借りてきた 全然違った全然近未来SFものではなかった しかし、この内容の物語の始まりの文章が↑なのは流石に物語力が強すぎるのではないか??すごいわ そしてこの町田さん、相変わらず文章が澄んだように綺麗で読みやすい 心が痛くなるような展開や描写も多いけど黒黒としたグロテスクな血っていうより、白い肌に赤い血が滴っていくような痛々しさという感じで包帯がまだ間に合う気持ちになれる 心は抉れるけどズタズタではない傷跡というか 傷ついてるのに変わりはないけどね!見ているこちらの心持ちがね!綺麗な文章にちょっと救われた でも現実にはズタズタな傷を心に持ってる人が沢山いるんだろうな悲しくなるね だけど、この作品はそういう心の傷を持っている人の人生を肯定してくれている感じがしてとても良かった 例え苦しんでも気づき立ち上がって自分の人生を生きる人達に幸あれというような優しさを感じたな - 2026年7月25日
黒牢城米澤穂信読み終わった買った素晴らしかった 塞王の楯が面白くて塞王の楯と直木賞W受賞したこの作品が気になったのと映画も面白そうだったので読んだんだけど ガチめに凄いものを読んだという感想 4章終わりから終章に掛けての怒涛の畳み掛けにすごくのめり込んだ 戦国ミステリーおもろー!って読んでたら戦国ならではの生死観、救い、因果等の個人的にすごく刺さる話が出てきて、官兵衛の感情爆発、有岡城籠城の結末…からの物語の締めにこっちも感情大爆発 えっ面白すぎる 映画も絶対見たい見たすぎる菅田将暉の官兵衛見たすぎる 最近歴史小説好きだから面白いっていうのもあるけどミステリーの構成としても読みやすくて楽しめた 個別に犯人がいるけど個別を纏めて更に上位に別の犯人いる構成大好き その上位犯人を察するのは難しくはないけどその動機がしっかりしていて、動機がしっかりしてる犯人好きなので犯人に不快感も無かった寧ろ好感 あと個人的に荒木村重のイメージが最近見た某殿監督の映画の荒木村重だったんだけどこっちの荒木村重は強面のイメージで荒木村重像がまた変わった 戦国うろ覚え人だから知ってる人の名前出てテンション上がるけど結果うろ覚えだからこの先どうなるんだろうというドキドキ感満載で楽しかった 歴史強い人や全く歴史興味ない人の感想なんかも気になる 黒牢城も塞王の楯もどっちも籠城戦なのにそれぞれ違う魅せ方で面白いの凄いなぁ - 2026年7月21日
イクサガミ 神今村翔吾借りてきた読み終わった最終巻やっと読めたー! 蠱毒の行く末が気になっていたので見届けられて良かったなという気持ち 丸く収まったといえば、丸く収まったと言える! 進次郎も出番あって良かった! 個人的に双葉は幼い子供ということもあり嫌いではないけど、双葉の存在は賛否両論分かれそうだなと思ったり 好きな登場人物(特に途中で双葉に出会い双葉を守って死んでしまう人)がいる人からすると双葉に会わなきゃ死なずに済んだのでは?と思ってしまいそう ただ双葉に出会ったことでキャラクターが深掘りされた人が多いから本当に賛否両論って感じ あとネタバレになるので行開けるけど ほぼ皆死んでしまって虚無感あったけど特にギルバートは無事に本国に帰って欲しかったなぁ 騎士で何より父親だから双葉を見捨てられないのはわかるけど父親だからこそ子どもたちのとこに帰って欲しかったという感想 ギルバートの誇りを感じたけど普通に辛い 私がこの作品を読んだのが桐野利秋が出るらしいと聞いたからなんだけど だからなのかちょっと薩摩弁で気になる所があった 「そこ多分『わい(お前)』じゃなくて『おい(俺)』じゃないかな?」となりながらも「いや間違ってないから出版されてるのでは?」ともなりちょっと本編から思考が脱線しかけましたすいもはん ストーリー王道感あるし戦闘シーン多めなので映像&漫画映えそうだなー でも前にドラマ1話だけ見たけどちょっとストーリー違うっぽい?メディアミックス作品も気になる - 2026年7月17日
ミカエルの鼓動柚月裕子借りてきた読み終わった孤狼の血シリーズが好きなので同作者作品のこちらを借りてきた プロローグの入りから「もしやサスペンス系か?」と思いきや医療系の話でした 医療系だから難しい箇所もあるけど、途中から展開がどんどん気になって読み進める感じだった 結末は、予想したどの終わり方とも違ったなーという感想 プロローグを忘れた頃に繋がるエピローグは大好物なのでこの結び方は好き 医療系の話において個を救うか、多を救うか、何故救うか は永遠のテーマだと思ってるんだけど、その中で登場人物がどう答えを出すのかを見るのが医療系作品の醍醐味かなと個人的には思っている 西條先生、自分の答えを自分自身で感じ取れたと思うので医療という現場で戦い続けてくれそう、そうだといいな 真木先生は西條先生の腕を信頼してるし、真木先生と最強真摯医者タッグ組んで色んな命を救ってくれないかなとその後に思いを馳せたりした 医療現場はまさに戦場だから全医者真摯に向き合ってくれというのは難しいかもしれないけど少なくとも「医者は神で患者は信者」などと言えてしまう医者には診てもらいたくないなーって思った ちなみにこの作品で一番響いたのは命の重さ云々より「人に決定を委ねた者は、何事においても不満を抱く」という一文だったりする 肝に銘じとこうと思う - 2026年7月11日
秘中の天佐々木功借りてきた読み終わった冒頭読んだら竹中半兵衛の話っぽかったので借りてきた 大河ドラマ殆ど見てないので竹中半兵衛のイメージが「病弱(病死)」「秀吉の軍師」「菩提山城の人」しかない状態で読んだ 好きなタイプの人だった というか大河ドラマ見てないから知らなかったけど小一郎(秀長)ってこんなに大活躍してたんだ 勿論創作部分が多いんだろうけど、戦とかにも普通に出てたとか知らなかった これ今年の大河ドラマ見てたら倍以上楽しめたんじゃないかなと自分の偏った知識を恨んでみたり あとこの作品の小一郎も好きなタイプだった 何より信長様が好きなタイプの信長様で嬉しかった やっぱり信長様は粗暴タイプじゃなくて格好いいタイプの信長様が好きです というか秀吉も好きなタイプの秀吉だったからこの作品読んでてとても楽しかった - 2026年7月4日
52ヘルツのクジラたち町田そのこ借りてきた読み終わったおすすめの本紹介動画などて見掛けて興味を持ったので借りてきた この作者さん初めて読んだけど綺麗で読みやすい文章だなと感じた キラキラ綺麗というより染み込むような綺麗さって感じ 特に「たった一度の言葉を永遠のダイヤに変えて、それを抱きしめて生きているひとだっているという」という文章がすごく好き でも内容としてはしんどくて腹立つ部分が多かったな キナコと52の繋がりや美晴との絆なんかで浄化された部分あるけど大半の描写は怒りを抱えながら読むことになってた こんなこと本当に言いたくないけど、マジで子供を持っちゃいけない人間が、子供を持つことが許せない わかってるんだけど、その人間も子供の頃にそういう人間に作られてしまった側なんだということも だけど皆結局自分だけが被害者でいたくないから、自分の傷を次に押し付けるしかない、その人間の逃れられない負の面が哀しくて憎くて腹が立つよ 不幸の連鎖で作られた人間世界じゃん キナコと52はそんな不毛な世界から抜け出しきって欲しい、支え合って生きていってほしい 虐待描写以外だとアンさんの最期あたりの描写が本当に、本当に辛かった 愛してるが故の不理解辛すぎる死してなお認めてもらえないか、本当の自分 アンさんの件だけはどう考えても辛いまんまで悲しいよ - 2026年7月2日
江戸川乱歩傑作選江戸川乱歩借りてきた読み終わった前回借りてきた江戸川乱歩が良かったのでまた借りてきた 「赤い部屋」「人間椅子」「芋虫」あたりはタイトルは聞いたことのあるレベルで内容は知らなかった でもなぜかグロホラーだと思ってた 「人間椅子」かなり衝撃的だった 人間を部品に椅子作る話かと勝手に予想してたから逆に全然グロくなくて驚いた それ以上にグロくないのにここまでぞわぞわさせるって、本当にすごい 何がぞわぞわって、奥様には身の危険がないのに「自分の座ってる椅子に人が入ってる」「その男は自分に恋をしている」というその2点が非常に気味が悪くてぞわぞわさせる 突如中から出てきて襲ってくるでもなく、手紙で知らせて改めて会って欲しいというその手順がもう本当に気持ち悪い 結果作中作ではあったけど、作中でも事実じゃなくてホッとした オチとしては「赤い部屋」に似てるけどその比じゃないくらいホッとした 背筋から這ってくるような気味悪さを経験する話だった あと印象深いのは「芋虫」 勝手に芋虫みたいな人を作って見世物にするようなグロくて胸糞悪い話かと予想したら全然違った めっちゃ悲しい話だった 感想書きながら思い出しても悲しい気持ちに苛まれる 終盤の地を這う這う姿からの井戸に落ちた瞬間の、どぼんという音が聞こえるようで悲しくてたまらない この芋虫でこの傑作集を締めるのが余韻もあって悲しくも素晴らしいと思った まだ読んで2冊目ですけど、江戸川乱歩さんもしかして破滅する男大好きな人ですか? - 2026年6月27日
蜜蜂と遠雷(下)恩田陸借りてきた読み終わったタイトルだけは知っていた本 勝手に青春ものだと予想して読み始めたら音楽(ピアノコンクール)の話で予想外でした 音楽というかクラシックはのだめカンタービレをちょっと読んだくらいの知識しかなくて、楽しめるかどうか不安だったけど物語として最後まで楽しめた 物語が終わった後に本選の結果が貼られてるのが良い演出だな〜って思った 途中から「これは天才とミューズと音楽の出会いの話だから順位とかもはやいらないのでは?」と思いつつちゃんと結果を示してくれたのが良かった 個人的に3人とは別のコンテスタントとして高島明石さんの視点があったのが好きだったな 高島さんと亜夜ちゃんが抱き合って泣く所で何故かこっちもホロリときたし クラシックなんて殆ど聴かないけどこの小説に出てきた曲を、この登場人物達が奏でてる場面で聴いてみたいなと思った - 2026年6月24日
蜜蜂と遠雷(上)恩田陸借りてきた読み終わった - 2026年6月24日
罪の声塩田武士借りてきた読み終わった映画を観たのが数年前なのであまり覚えてない所もあるんだけど、残っていた印象が「理不尽、絶望、可哀想すぎる」という最悪な印象だった 原作を読む前もそういう嫌な気持ちになりそうだなと思って読み始めたんだけど映画ほど嫌な気持ちにはならなかった 最悪には違いないんだけど、最悪の中の砂一粒の様な希望の欠片をまだ見られるというか 映画は生島母子達のその後の描写が余りにも、余りにも生々しく悲惨に感じたもので、その中で砂一粒の希望を見ても「そんなもんで壊れされた人生どうにかなるか」という怒りに近い嫌な気持ちになった覚えがある 原作はそこの詳しい描写がない分、生存している犯人側の動機の空虚さが浮き彫りになるので、「なんだってこの子たちが犠牲にならなきゃいけないんだよ」という空虚感に近い感情になる その分、砂一粒の希望が救いになる気がする 何が嫌って実際の事件モチーフなのが嫌 実際の事件の方は未解決のまま時がとまってるけど、裏では人生壊された人達が沢山いるのかななどと考えてしまう 私達の知らない所で負の連鎖はまだ続いてるのかもしれないなぁ - 2026年6月18日
借りてきた読み終わった京極夏彦作品から実際の津山事件を知り恐れ慄き、それをモチーフにしたというこちらの作品を借りてきた初横溝正史作品 何やら新作映画も公開されると知りタイムリーだなと思いながら読み終えました 恥ずかしながら金田一少年の祖父というイメージの金田一耕助さん、作者は江戸川乱歩だと思っていました 調べたら江戸川乱歩は明智小五郎だった 何となく難しい文章なんだろうと予想し気合い入れて表紙をめくったんだけど全然そんなこともなく、むしろするすると最後まで読み切ってしまった 田治見要蔵事件の描写では実際の事件のCG再現動画を思い出して嫌な気持ちになったりしたけど、全体的に面白く読めた まず視点が金田一耕助さんじゃなくて超巻き込まれ可哀想体質辰弥さんだったのが、事件の不可解さと臨場感あって良かった 濃茶の尼がまた雰囲気出してくれて良かったですね〜!なんかドラマTRICKとかでよく出てくるタイプのお婆さんってこの人がモデルなのかなと思ったくらい 実際この村から立ち去れお婆さんの第一人者は一体誰なのかちょっと気になる 以下犯人関連のネタバレ感想になるけど 犯人最後まで分からなかった というかずっと典子だと思ってたごめんよ典ちゃん 頭がいい犯人だという話から、最初はあまり冴えてる印象じゃない典ちゃんが村の暴動辺りからすごい理路整然と話始めるもんだから(これは擬態してますわ…)と怪しみ、ご飯も持ってきてくれるって言うから(久野おじの時と同じ手口ですやん)と確信したくらいでした そしたら全然違った 黄金大判については辰弥さんと典ちゃんの選択賢くて思わずえらい!と口に出してしまった ああいうのは大勢の前で所有権とか大々的にしたほうがいっそ良いもんだと常々思っている 隠し財産とか次の悲劇の火種にしかならない それにしても金田一耕助シリーズめちゃくちゃ沢山あってびっくりしてる 何個か聞いたことのあるタイトルあるのでまた読んでみたい - 2026年6月11日
母性湊かなえ借りてきた読み終わった告白が面白かったので2冊目の湊かなえさん作品を借りてきた 映画化したと聞いたことがあるこちらから こういうタイプの話で最後に丸く収まってるの超珍しくて驚いた 手記書いてる母親(ルミ子)がちょっと逸脱した母親依存症ではあるものの、こうした家族内の鬱々とした歪みって確かにどこかしらにあるもので、だからといって必ずしも皆が皆分かりやすい破滅になることでもないのか…と納得もしたかな 家族の歪みは子供にとっては不幸でも、子供が成長していってもなおずっと不幸であるとは限らないというか 子供って母親に対しては特に健気でいじらしいとこあるけど、いつまでもそうではないし、そうである必要ないから 自分の家族に納得行かないところや憎いところがあっても、みんな大きく改善や改心したりもせずお互い折り合いつけて生きていくんだってところがそうだよなぁって感じて良かったです でも私は人間関係リセット型の人間なので、田所に住む辺りからムカムカが抑えられなくて本の半分くらいずっと腹立ててた でも終盤丸く収まったのにちょっとホッとしてた自分もいた この割り切れない感情、多分湊かなえさんの掌の上なんだろうな - 2026年6月8日
利休にたずねよ山本兼一借りてきた読み終わったタイトルだけ知ってたけど読んだことはなかった&千利休についてとふわっとしか知らないため借りてきた いやはや面白かった 秀吉と決別した利休から始まって時を遡っていく話の流れ 物語が始まったばかりの時の利休は美に対して高尚で茶の湯の中の美に悠久すら見出すほどのすごい茶人という風でその人物像に感動すらしたんだけど、時を遡っていくにつれ利休の根本が段々と見えてくる 作中でも言われてたけど秀吉と似てる所、あったんじゃないかなと思う、執念というか執着というか 目利きが確かだから美に執着したのか、美に執着してるから目利きが確かなのか 恋という命の輝きに生涯捧げる美を見い出して、執着の毒をさらなる次元に高めようとして、それを貫く為には命も捨てるんだなという風に感じた 勿論創作部分が多いんだろうけどあんまり印象良くなかった利休の印象変わった また時代物で出てきたら興味深く見てみようと思う ところでいろんな作品で出てくる石田三成、見れば見るほど印象悪くなるのは何故 大谷刑部とのエピとかで、切れ者で高潔な人っていうイメージ持ってたのになんか印象悪くなることが多い 映画版だけど「関ヶ原」とかの石田三成もあまり好きではなかったし なんか石田三成好きになる本とかあるか探してみたいかも - 2026年6月7日
借りてきた読み終わった魍魎の匣の流れから押絵と旅する男が読みたかったんだけど無かったためこちらを借りてきた 初江戸川乱歩でした 読む前のイメージがすごく不気味な作品を書く人だったんだけどそんなに的外れなイメージじゃなかったかも? 短篇集なので5つの物語が読めました やっぱり印象深いのは後半の3つかなぁ 特に『蟲』と『孤島の鬼』 『蟲』は愛造の厭人病からの思考や感情が内側に向かう形からの暴走の流れが決して物語の中だけのものでは無いみたいに感じた いるいるこういうタイプの犯罪者ー!みたいな感覚を読みながら味わったというか 光太郎と芙蓉の逢瀬を愛造がストーカーするシーンで、前にどっかで見た「覗く為に壁に張り付いてる姿が蟲みたい」という言葉を思い出して、あれはこの話の感想文だったのかな?と思ったりした グロいのにまあよく読ませる文章で、最後ら辺のの愛造がおかしくなっちゃった(元からおかしかったけど精神崩壊という意味で)あたりの「なんだっけなあ、なんだっけなあ、なんだっけなあ」なんて秀逸すぎた ああ、愛造壊れちゃったんだ感すごかったほんとに 愛造、一生独りで生きてく分には無害な世捨て人で済んだんでしょうに 『孤島の鬼』は最終章の大団円の最後の文を読んで「大団円……何が大団円?言ってみろ」と心の中の鬼舞辻無惨様が真顔で言ってました どうしても主人公の蓑浦くんが好きになれない なんか男子校の姫(異性愛者)みたいなムーブしてるのが好きになれない 諸戸くんの気持ちに応えるつもり0なのにハッキリ断りもしないで、たまに甘い雰囲気出したりそれどころかその気持ちを利用してる気すらするし (こんなムーブする女とか嫌だな)を(こんなの男でも嫌だな)と思わせる蓑浦くん 個人的に何が嫌って、秀ちゃんと結婚した後、諸戸くんを自分たちの整形外科の院長にしようとしてた所が本当に嫌だった こいつ!諸戸くんの気持ち知ってる癖に幸せな自分達の姿を生涯見せつける気持ちか!?みたいな 諸戸くんの最期を考えれば考えるほどムカムカしてしまう あんな陰鬱な家から出てやっと見つけた光が何故よりによって蓑浦くんだったのか 何故諸戸くんの幸せは蓑浦くんの形をしていたのか そのお陰で本当の家族に会えたとはいえ余りにも酷すぎる運命だよ ただ全体の話としてはすんごく面白かったという感想に尽きる 初代さんの幼少期に見た景色、諸戸くんの研究、家系図、曲馬団等ぜーんぶ繋がってくの流石すぎた 秀ちゃんの手記から一気に話に引き込まれるし、途中で北川刑事の話を入れることで最後に警察が出てきても突然感もなかった 暗くて狭くて息苦しいの苦手だから井戸の底の描写が巧すぎてほんとに苦しかった あと個人的に蓑浦くんより丈五郎より何より樋口家先代万兵衛が一番大嫌いです 序盤の雰囲気はミステリーだったけど全体的には恋愛冒険もの?って感じなのかな? 初江戸川乱歩だったけど読めてすごくいい体験になった 押絵と旅する男も読みたい - 2026年5月23日
塞王の楯今村翔吾借りてきた読み終わった幸村を討てを読んでから何かと同作者の作品ばかり読んでいるけど、この小説もめちゃくちゃ良かった〜! 大津城の籠城戦を、石垣技術の職人(穴太衆)の主人公視点で描かれていく物語 盾である石垣と矛である鉄砲の勝負の行方も含めて物語展開が良すぎた 立花宗茂格好良くて大好きだし、あまり知らなかった京極高次もすごく魅力的で、流石にもっと武将らしい人ではあったんだろうけどかなり興味持った 主人公の匡介がとても好き、玲次もとても好き どんな過酷な場面でも最後まで諦めずに自分の仕事を全うしようとする人本当に格好良い だから信念持って武器を作り続ける彦九郎も憎めないんだよね どちらかというと匡介の守る思考が泰平の世には必要派なんだけど実際アメリカとかは銃社会で、それが犯罪の抑止力になってる部分はあるしね 武器を作る人間がみんな彦九郎みたいに信念があれば良いのにな 戦国物で戦う者や民じゃなくて、守る職人視点で描かれる戦がとても新鮮だった 苦しい場面も心にぐっとくる場面もあり、最後まで飽きることなく読める良い本でした! これから城番組とかで石垣見る目が変わりそう - 2026年5月12日
借りてきた読み終わったあらすじも一切読まず書き出しをチラ見して面白そうだったので借りてきた まさかの滅亡系でびっくりした前に読んだ終末のフールを思い出した いやー好きですこの本 こうなって欲しくないな〜って展開にならず最後まで読んで大満足 私がこの立場になったら絶対隕石が落ちる瞬間の空が見たいのでその描写があるのもすごく良かった でも私の場合略奪するのも怖くて苦しいのも耐えられなくて、せめて地球に隕石が落ちる瞬間を見たい!って最初に立てた目標も叶えられずに死にそうだなとかも思ったり 江那家族と藤森さんに感情移入しまくってたので、みんな絶望せずに欠けることなく最期を迎えてるのすごく嬉しかったんだよな 人って絶対死ぬのに、どんな人間だって絶対死ぬって分かってるのに死ぬ期限が分かった瞬間絶望するのすごく不思議で、それで周りまで巻き込んで暴走するのが理解できないんだけど、でも最初の信士とかLOCO時の路子見てああ孤独だからかと腑に落ちた 死ぬまで一ヶ月しかなくて死ぬ瞬間まで絶望しない人は長い人生の終わりもそうだろうな、自分もそうありたいわ まあ現実こうなったら政府には滅亡の事実最後まで隠してほしいなと思うけど 人を人らしく散らせるなら日々の営みの中で終わりの瞬間迎えた方が良さそうとか思ったり - 2026年5月11日
告白湊かなえ借りてきた読み終わった昔読んだときはなんか微妙だな?と思ってたんだけど今改めて読んだらめっちゃ面白かったとなっている この作品の犯人達の一連の流れを見ることによって罰って人によってそれぞれだからそりゃあ司法にも限界ありますわとなる だから他に犯人を委ねなかった先生の判断を支持したい復讐推奨派だから 復讐推奨派というか相応の罰を与えるべきという考え方というか 犯人は少年法に守られた子どもたちだけど、それを生み出したのはその親達なので、直樹の母には死と死してなお世間からの「子育て失敗した母親、歪んだ家族」みたいなレッテル 修哉の母親には死と理想の人生を奪うという方法で結果的に罰を与えたのではないかなと思う 個人的にはそこですっきり出来たのでこの作品は復讐劇としてはかなり好きです 子供のしたことに責任取る気がない親は子供を産むべきじゃないそれに尽きる 愛美ちゃんはただただ可哀想 昔のイメージで湊かなえさん避けてたけど面白かったのでほかの作品も読んでみようと思う
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