ユメ "パディントンの煙突掃除" 2026年1月4日

ユメ
ユメ
@yumeticmode
2026年1月4日
パディントンの煙突掃除
パディントンの煙突掃除
マイケル・ボンド
お隣のカリー氏の家の水道管を直そうとして、お風呂場をめちゃくちゃにしてしまったパディントン。バードさんはその事態のことを「不慮の熊害(ゆうがい)」と表現する。松岡享子さんの名訳が光っているのと、都合が悪いときだけ耳が遠くなるパディントンが可笑しくて、思わず声を立てて笑った。水道管に向かってブローランプを噴射するパディントン、それから別の章で煙突掃除をした結果またしても「熊害」を引き起こして煤まみれになったパディントンの挿絵が、すごく絶妙な表情で好きだ。 パディントンが天敵と言っても差し支えないカリー氏だが、普段は意地の悪い彼が、最終章で「おまえがいなくなると、さびしくなるな、クマ公」と言うのにはしんみりする。ペルーへ帰ったきりになってしまうと思われたパディントンが、ちゃんとまたウインザーガーデン三十二番地へ戻ってくるつもりなのだと分かったときには、私もホッと胸を撫で下ろした。ブラウンさん一家はパディントンのことを家族として大切に想っているが、パディントンにとっても同様なのだということに心が温まる。
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