"いつか、アジアの街角で" 2026年1月11日

@cldtd_vgy26
2026年1月11日
いつか、アジアの街角で
いつか、アジアの街角で
中島京子,
大島真寿美,
宮下奈都,
島本理生,
桜庭一樹,
角田光代
恋のようなそうでもないような短編集。思っていたより時代背景の話で重いものもある。わりに短めなので読みやすかった。 隣に座るという運命について 中島京子 別にどこぞの大学生がどこぞの大学生と仲良くなろうといいんですが、よしんばさんどこいった???すぎてちょっと知らぬ間に振り落とされていた。 停止する春 島本理生 StormLabelsのしゃらしゃらイントロぐらいテキストの勝ち確が速すぎた。食事の描写はみんな好きだけど、そうでない部分も好きな文章が続いて嬉しくなっていた。ら、嫌な予感はしてたんだけどほらやっぱり不倫じゃん…………がきたもののなぜか嫌な気持ちにはそんなにならなかった。ふしぎ。 テーマアジアの街角やいうてるのに?頑なにマンションの一室で作られる大根餅一本で勝負しようという強気の恐ろしさがよかった。今さっきまで少女のような気分で内向していただけに、ぎょっとした。かわいい文章すぎる。もっと読みたくて探したけどいつも不倫していそうで涙。恋愛小説のジレンマ。でも不幸な女のじめじめ文章って美しいのもわかるのでつらい。 月下老人 桜庭一樹 あんまり桜庭の語り手の男で刺さることがなくこれもそのひとつだった。けども橡と紅とかいう妙な名付けのちぐはぐ男女コンビの時点で実はすでに結構勝っている。かわいい。 ごみごみ雑居ビルのばたばた日常劇。何に似てるか分からないけど懐かしい感じがして穏やかでよかった。なんやかんやヤングアダルトの世界観が一生好きでなかなかやめられない。 石を拾う 宮下奈都 小学生の語り手ってふしぎな不気味さがある、気がする。ミステリにおいては大抵ろくなことにならないからかもしれない。向日葵が咲かなかったり夏と花火と死体してみたり、そのような感じではなかったっけ。少なくともこの前読んだ神様ゲームはそうだった。七つまでは神のうちじゃないけど、ふしぎなことが起こってもに内に爆弾秘めたまましれっと生きていきそうな不気味さ。 河原が出てくるとダイナゼノンを思い出すなと少しだけ思った。 猫はじっとしていない 角田光代 クールなおすましねこちゃんと好き好きかいぬしの女、あたりまえにかわいすぎる。ねこはつんとしていればいるほどかわいいし、女は自己主張で暴れる元気があればあるほど、かわいい。 サナちゃんと、タマ子は私のことを呼んでいたのか。知らなかった。好きな文章。 いつかに読んだ、バレンタインかなにかの手作りお菓子で暴れちらかす妹の短編でかわいいなと思っていた感情に近い。女の子ってかわいい。誰かに傷付けられたわけではないのに感情で流す涙が丸い頬にひときわ光る。
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