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@cldtd_vgy26
- 2026年1月26日
読み終わった悪いほうに転がり落ちていくシチュエーションって、時系列で追いかけていると具合が悪くなるけど、もうすべて終わってしまいどうしようもなくなってから振り返るとジャンルがサスペンスからミステリに変わるので案外面白く読めた。よかった。 三姉妹の名付けがあんまりにも織作で織作だ……とかぼんやりしていたら被りものまでしはじめてさすがにちょっと笑ってしまった。桜が当たり前に好きな女でしたが、単純なので後半の画家の独白のロマンチックさにしてやられた。登場人物は結構多いけど、それぞれに思考があるからかわりとすっと入ってきて読みやすかった。 手を替え品を替えで面白要素が次々とくるので、ずっと面白かった印象。そもそもミステリを謎解きで読むつもりがないから何も考えず読んでいるけど、特に口を開けているだけで真相がみえてくる親切仕様だった。キャラ読み2割エンタメ8割ぐらいの文章読んだのも結構久しぶりな気がした。 最後まで一人勝ちあるのかな?それはあんまり好きな感じではないなと思っていたので、結末個人的にはよかった。痛み分けの色が強い。誰も神様でなく山羊でもなかった。 - 2026年1月15日
あひる (角川文庫)今村夏子読み終わっためちゃめちゃこわくてめちゃめちゃ面白かった。ぞわぞわしすぎて駆け抜ける。30分ぐらい。 登場人物に感情とか打算がないわけではなさそうなんだけど、語り手にそれが薄いから読みやすい、気がするし、だから意図が読めなくて面白いしぞっとするみたいなジャンル。一人称なのに他人事みたいな湿度で、余計な嫌悪感とか抱かずにすむのでありがたい。 表題のあひるが特に面白かった。これは登場人物わりと全員よく分からない。みてはいけないものがあって、それぞれ素知らぬふりを巧みにしている、みたいな印象。叙述っぽさもあるから好きなのかもしれない。こちらから感情が読めない人って信頼できない語り手の要素があるように感じる。あとやっぱり(おそらく)田舎の家屋はシチュエーションとして怖すぎる。何が起ころうがまあ……そうだろうな……の諦めがある。 - 2026年1月11日
読み終わった合本で買った為どこのなにを読んでいるのかいまいち把握できていないけど、確かに言われてみれば合わせ鏡をしていた。再読のためそれぐらいのぼんやり加減で読んでいる。 ずっと十叶先輩のターン!が続く。何年経っても俊也くんと和解できない。稜子ちゃんはかわいい。キッズの頃は木戸野亜紀さんのことかっこいいと思っていたけど、歳をとってみると頑なでかわいいねえとしみじみ。ガラスがほんとうによく似合う女の子。 グリムは雪乃さんが炎だからか焼きがいのある肉と内蔵と流れる血とで赤色のイメージが強いんだけど、Missingはわりと灰色かもしれない。幽霊とか、ひとのかたちしてるけど明らかに生きていないものとか。ぬるっとしたグレーの手が伸びて掴まれるタイプの怖さ。意外と心霊現象さん達がアグレッシブでばたばたと被害が広がりみんなしんでいく。 - 2026年1月11日
いつか、アジアの街角で中島京子,大島真寿美,宮下奈都,島本理生,桜庭一樹,角田光代読み終わった恋のようなそうでもないような短編集。思っていたより時代背景の話で重いものもある。わりに短めなので読みやすかった。 隣に座るという運命について 中島京子 別にどこぞの大学生がどこぞの大学生と仲良くなろうといいんですが、よしんばさんどこいった???すぎてちょっと知らぬ間に振り落とされていた。 停止する春 島本理生 StormLabelsのしゃらしゃらイントロぐらいテキストの勝ち確が速すぎた。食事の描写はみんな好きだけど、そうでない部分も好きな文章が続いて嬉しくなっていた。ら、嫌な予感はしてたんだけどほらやっぱり不倫じゃん…………がきたもののなぜか嫌な気持ちにはそんなにならなかった。ふしぎ。 テーマアジアの街角やいうてるのに?頑なにマンションの一室で作られる大根餅一本で勝負しようという強気の恐ろしさがよかった。今さっきまで少女のような気分で内向していただけに、ぎょっとした。かわいい文章すぎる。もっと読みたくて探したけどいつも不倫していそうで涙。恋愛小説のジレンマ。でも不幸な女のじめじめ文章って美しいのもわかるのでつらい。 月下老人 桜庭一樹 あんまり桜庭の語り手の男で刺さることがなくこれもそのひとつだった。けども橡と紅とかいう妙な名付けのちぐはぐ男女コンビの時点で実はすでに結構勝っている。かわいい。 ごみごみ雑居ビルのばたばた日常劇。何に似てるか分からないけど懐かしい感じがして穏やかでよかった。なんやかんやヤングアダルトの世界観が一生好きでなかなかやめられない。 石を拾う 宮下奈都 小学生の語り手ってふしぎな不気味さがある、気がする。ミステリにおいては大抵ろくなことにならないからかもしれない。向日葵が咲かなかったり夏と花火と死体してみたり、そのような感じではなかったっけ。少なくともこの前読んだ神様ゲームはそうだった。七つまでは神のうちじゃないけど、ふしぎなことが起こってもに内に爆弾秘めたまましれっと生きていきそうな不気味さ。 河原が出てくるとダイナゼノンを思い出すなと少しだけ思った。 猫はじっとしていない 角田光代 クールなおすましねこちゃんと好き好きかいぬしの女、あたりまえにかわいすぎる。ねこはつんとしていればいるほどかわいいし、女は自己主張で暴れる元気があればあるほど、かわいい。 サナちゃんと、タマ子は私のことを呼んでいたのか。知らなかった。好きな文章。 いつかに読んだ、バレンタインかなにかの手作りお菓子で暴れちらかす妹の短編でかわいいなと思っていた感情に近い。女の子ってかわいい。誰かに傷付けられたわけではないのに感情で流す涙が丸い頬にひときわ光る。 - 2026年1月9日
料理の四面体 (中公文庫)玉村豊男読み終わった料理したくなるようなきもちになった。面白かった。肉焼いた後にソース作ってかけてみようとフライパンを買った。 概念を提唱してその説明をするみたいな、ちゃんと説明文を学生以来ぐらいに読んだ気がして懐かしくてよかった。 章細かく分かれてるから読み進めやすかった。さくさく。 まえがきでも触れられてたけど小癪で小粋な装飾もりもり文章もとてもノスタルジックでかわいかった
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