
kyoko
@knreliure
2025年3月9日

書物とデザイン
松田行正
読み終わった
かつて読んだ
本文のレイアウトは非常に高度で情報の見せ方の勉強になる。460ページ越えのボリュームだが、随所に飽きさせないための工夫や、どこから読んでも良さそうな章立てがされていると感じた。
装丁は小口絵があったり、コデックス装を採用したりと本全体から冊子本への愛と松田氏のこれまでの活動の集大成を感じた。
本の歴史に関しての深掘りは殆どないため、普段から書物系の人文書などを読んでいる人には物足りないと思うが、本の歴史に付随してそのデザイン(装丁と本文レイアウトどちらも。)がどのように変遷してきたかが分かって面白い。
ただ、しばしば著者の想像の部分と事実が混ざっているように感じるため、読み方に注意が必要かもしれない。
