白川みどり "あかるい花束" 2024年3月27日

あかるい花束
あかるい花束
岡本真帆
読了後の清々しさ。私はやっぱり岡本真帆さんの短歌が好きだ。なんの濁りもなくそう思わせる強さが、一首一首にある。水面にキラキラと反射する光のような短歌たち。あかるく瑞々しくて、胸をぎゅうと掴まれるような。もっと近くでその光を見たくて、それこそ小走りするように、頁をめくる。次の瞬間には忘れてしまいそうな、たったそれだけのことを、岡本さんはまっすぐな眼差しで捉え、まっすぐな31文字の言葉で、光に変える。この歌集に触れている間、わたしは柔らかくけれど鮮烈な光に照らされているような心地がした。
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