
白川みどり
@midorishi_
2025年3月11日

心がめあて
鈴木晴香
何度も読んでる
鈴木晴香さんの『心がめあて』は、私が初めて手に取った歌集であり、短歌を詠む上で一番影響を受けている特別な歌集。
鈴木さんの短歌は鋭く、しなやかで、そして冷ややかな熱を持っているように思う。
どうしようもなく体温を求めているようで、決して孤独を恐れていない。軽やかに立ち振る舞い、心の赴くままに身を委ねながら、その眼差しは強く、何時だって「本当のこと」を捉えようとしていて、揺るがない覚悟や意思のようなものを感じる。
私はこの歌集を開くたび心底救われ、そして、あぁ敵わないと絶望する。大胆な言葉を使ったので誤解を生まないよう説明すると、この「絶望」とは、私にとっての生きる歓びです。
この本に出会えて嬉しい。鈴木晴香さんという歌人に出会えて嬉しい。この作品に触れる時間が愛おしい。私も詠みたい。
