心がめあて

5件の記録
- 호냐•ho nya@h0nyq2025年6月8日読了────────── 月のように冷たい温度設定の空調が去年の夏のまま 悲しみをかくまうためにちょうどいい躰と思う湯冷めしていて 繋がれることのない星々だった人間が生まれるまでの永遠 ──────────
- 白川みどり@midorishi_2025年3月11日何度も読んでる鈴木晴香さんの『心がめあて』は、私が初めて手に取った歌集であり、短歌を詠む上で一番影響を受けている特別な歌集。 鈴木さんの短歌は鋭く、しなやかで、そして冷ややかな熱を持っているように思う。 どうしようもなく体温を求めているようで、決して孤独を恐れていない。軽やかに立ち振る舞い、心の赴くままに身を委ねながら、その眼差しは強く、何時だって「本当のこと」を捉えようとしていて、揺るがない覚悟や意思のようなものを感じる。 私はこの歌集を開くたび心底救われ、そして、あぁ敵わないと絶望する。大胆な言葉を使ったので誤解を生まないよう説明すると、この「絶望」とは、私にとっての生きる歓びです。 この本に出会えて嬉しい。鈴木晴香さんという歌人に出会えて嬉しい。この作品に触れる時間が愛おしい。私も詠みたい。