
sasai
@sasai_74
2026年1月12日
幻影の書
ポール・オースター,
Paul Auster,
柴田元幸
読み終わった
ポール・オースターの作品中作品を描く巧みさには目を見張る。ヘクター・マンという無声喜劇映画俳優のコミカルでチャーミングな演技をこの目で見たし、彼の数奇な半生を、その謎を追う"この本の著者"の半生までもをこの耳で聞いたように思う。そして大切で重要な何かが失われる描写のあっけなさ、(これも同著者の他作品にも通じる──ムーン・パレスの卵の描写が忘れられない)本当にショッキングで本から目を上げずにはいられない。
オースター作品読後の充足感は何物にも代え難い。
