
にゃんたろ
@nuan_ta
2026年1月12日
空、はてしない青 下
メリッサ・ダ・コスタ,
山本知子
読み終わった
ネタバレありの感想:
それを愛と呼ばないのなら、他にどんな言葉が当てはまるのだろう。事務的な関係性を装ったふたりの旅を眺めていてずっと頭の端にあったのはそんなことだった。そんな私の疑問に対する答えは、やっぱりそれは愛だったという結論で。エミルのノートや手紙をいくらか見返すと、最初は彼女に気がある男の子のもので、徐々にそれが愛情深いものになっていっている。こんなものを読まされたら、よほど彼女のことを愛していたのだろうと誰だってわかる。
後半は読み進めるのが本当につらかった。お互い承知の上であったとしても、確かめ合った愛が忘却されていってしまうことはやっぱり堪える。でも固唾を飲んで見守った。最後まで彼女は罪の意識を背負わなければいけないのかと、運命は彼女に試練を与え過ぎではないか?と悲しみのあまりページを捲る手が止まったこともあったけど、嵐は過ぎちゃんと晴れ間が訪れた。愛の証だって彼女の元にある。別にこれは見返りを求めた行いではないし報われたという表現は合わないけれど、それでも彼女の行く先が明るいことにほっとした。きっと彼が一番そう思っているはず。
