
たくみ
@taku0-0
2026年1月12日
誰が勇者を殺したか(1)
toi8,
駄犬
読み終わった
◎良かったところ
この物語はインタビュー形式の会話→勇者の回想→仲間の回想と、視点が移り変わりながら物語の真相に辿っていく。キャラの発言が真実であるのか、どういう意図を持って発言したのかが、後になってわかる形式が面白い。勇者が死んだところから始まる冒頭の雰囲気は暗く、重厚な物語を予想させる。しかしこの本はそこまでのページ数はなく、展開が早くてめちゃくちゃ読みやすい。全体的に読み味があっさりしていて軽かった。普段本を読まない人や子どもにも勧められる、良いライトノベルだった。
◎気になったところ
個人的には展開が上手くいきすぎてる気がして、あまり好みじゃなかった。登場人物の人間像がどこかで見たようなキャラクターばかりで記号的に感じ、物語のためにキャラが用意されている印象を受けた。それ自体は悪いとは思わないが、各々の視点から一人称で進む物語でそれを感じると感情移入ができなくて世界に入り込めない。また、ゲーム的な異世界のミステリーを期待して読んでいたが、そういう話じゃなかった。ミステリ要素は薄い。伏線と思われる文章はすぐに回収されるし、裏切りも少ない。勝手に肩透かしを食った。