
阿雁燈
@sk88p
2026年1月14日

発現
阿部智里
読み終わった
何か気楽に読めるものを読もうと思って、何の事前情報もなしに読み始めたら、全然気楽に読める本じゃなかった!
阿部智里さんは、八咫烏シリーズですか、こちらで名を馳せる若手の人気作家さんですね。阿部作品はこれまで未読で、大変失礼ながらポップでライトな作品を想像していたわけですが、途中、十二国記の0巻のようなホラーっぽい描写があったり、最後はあんまり救われない結末だったりしつつ、いい意味で期待を裏切られて一気に読み切りました。
最近話題になった満州小説(単に満州が舞台として登場する小説というくらいの意味合いです。)といえば小川哲さんの『地図と拳』ですが、本作と『地図』、いずれも戦争の業を通奏低音として描き切っているところに作家としての力量を感じます。
極めて些細な点として、本作は登場人物の発言を表現する際、鉤括弧を閉じる直前に句点を打たないのですが、これには何か意味があるのでしょうか。
