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@mayoibashi
2026年1月16日

氷平線
桜木紫乃
読み終わった
冬には冬の本の第二弾。
桜木紫乃の小説を読むといつも思う。
「その土地に縛られて生きていく人々の悲哀や諦観、したたかさ」を書くのがとても上手い、と。
北海道という土地は内地の人間から見たらとても魅力的に映る。
光が眩しいゆえに、現実の部分(先細りしていく農家、よその家の台所事情など)の影の濃い描写をしっかりと見せつけてくる。
ただその気分は決してネガティヴだけじゃない、というところが作家としての凄みなんだと思う。
またリラ冷え、海霧、氷平線など自然にまつわる言葉もとても情緒に溢れている。

