読書猫 "影の現象学" 2026年1月10日

読書猫
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2026年1月10日
影の現象学
影の現象学
河合隼雄
“人はそれぞれの人なりの生き方や、人生観をもっている。各人の自我はまとまりをもった統一体として自分を把握している。しかし、ひとつのまとまりをもつということは、それと相容れない傾向は抑圧されたか、取りあげられなかったか、ともかく、その人によって生きられることなく無意識界に存在しているはずである。その人によって生きられなかった半面、それがその人の影であるとユングは考える。” “影と真剣に対話するとき、われわれは影の世界へ半歩踏みこんでゆかねばならない。それは自分と関係のない悪の世界ではなく、自分もそれをもっていることを認めねばならない世界であり、それはそれなりの輝きをさえ蔵している。” “ある個人の心の中に生じる創造過程を簡単に記述してみると次のようになるだろう。まず、その人は新しい考えや、知識の新しい組み合わせを試みるために、意識的努力を傾けるであろう。しかし、そのような試みがどうしても無駄だと解ったとき、その人の意識的な集中力は衰えはじめ、むしろ外見的にはぼんやりとした状態となってくる。このとき、今まで自我によって使用されていた心的エネルギーが退行を生じ、それは無意識のほうに流れてゆく。” “” “”
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