
矢車青
@yaguruma_s
2026年1月10日
飲中八仙歌
千葉ともこ
読み終わった
杜甫と李白が好きで、一昨年から漢詩の勉強を始め、酒飲みでもある私にとっては待ちに待った書籍化…!
杜甫と李白の生涯や関係についてはざっくり把握しつつ、作中に登場する酒豪達については詳細を知らなかったのですが。
詩と政が深く関わる当時の情勢を描いた本作は、杜甫と酒豪達の酔狂な出会いが、時に大立ち回りな活劇やどす黒い陰謀へと発展していく。その時代の明暗を生きる杜甫が詩聖に至るまでの過程は、権力抗争と民衆の貧困、それによる戦乱に対する義心が形となるまでの道のりであったのだと思わせられる物語でした。
また、そうした厳しい背景の中で繰り広げられる酒を酌み交わす一幕はどれも人情味に溢れていて、読んでいてこちらも酒を呑みたくなるし、まるで杜甫や八仙らの傍らで一献傾ける心地に。
是非とも美酒を片手に読んで頂きたい作品です。
