久々の邦訳武侠小説、新刊！！！という訳で、発売を楽しみにしていました。 ドラマ版は未見なのですが、動く診療所（！？）に謎の神医、消息を絶った伝説の侠客と聞いたらもうワクワクが止まらない。 どうか続きも翻訳されますように。

やっと読了。上下巻ともにネタバレを踏むことなく読めて本当に良かった… ラストめっちゃ好きな終わり方だった。 そして映画版がどうなるかは⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎をいかにキュートに描くかに9割くらいかかってるのでは。どうなん。大丈夫か。

もうすぐ映画版が公開されてしまうので、急いで読み始めた。 冒頭から即、周りが「ネタバレを踏む前に読んで」と言っていた理由を察したなど。

台湾の武侠小説作家、古龍の代表作。 ハードボイルドな作風で綴られる様々な因縁と愛憎。そしてとにかく格好いい小李飛刀・李尋歓。 古龍は人の強さと弱さの両面を描くのが非常に上手く、この作品はその最高峰だと思う。

ダイ・グの想い。全バランシェ・ファティマを繋ぐリレー。そして因縁のヨーンVSデコース…… 単行本10巻から数えてざっと25年。 25年分の感情の嵐でもう何も言えねぇ……とこっちはなってるのに、容赦なく最後の最後でまたでかいのをブチ上げてくるんだから恐ろしいわこの漫画。

元がWEB小説ということもあり、文体はライトでティーン向けの若さを感じるけど、ゾクゾクくるような恐怖心をかきたてる描写や、中国の伝承や怪異を織り交ぜた現代中華アドベンチャーものとして、めーちゃめちゃ面白い。 そして1エピソード完結式かと思いきや続きものだったとは。どんどん謎が膨らんでいって気になる。