
かにへー
@kanihey
2026年1月18日

読み終わった
アミノ酸(具体的にはメチオニン、チロシン)の欠乏が寿命を伸ばす効果がある。
体がアミノ酸が欠乏してると認識するだけでも効果があるため、ラパマイシンというのアミノ酸センサーを阻害する効果の薬を投与しても抗老化の効果がある
ただ加齢によって効果は薄くなる
アミノ酸の制限による副作用は、性成熟や体サイズの成長が遅くなること。
太く短く生きるか、長く細く生きるか。とも捉えられる。という著者の咀嚼した表現は分かりやすい。
アミノ酸を制限するとは、その元となるタンパク質を制限するということ。
生物の体はバッタの実験や、人による検証により、炭水化物よりタンパク質を欲するようにできているという話も面白い。炭水化物を制限してもタンパク質で満たされれば生物は食を止めるが、炭水化物のみでタンパク質が制限されてると食は止まりにくい。
動物にはアミノ酸を旨みと捉える味覚センサーを始めとして、腸でもおいしさを感知する仕組みや、その他の内蔵でもタンパク質を感じ取る仕組みが複雑に存在するという。
そのため、体内アミノ酸が低下すると、食欲増強ホルモン、嗜好性増強ホルモンか分泌される。
腹八分目は長寿にプラスに働くことが科学的にもわかったが、生物はタンパク質を欲するように巧妙にできているので意志の力じゃなかなか難しいということがよくわかる良著だった。
タンパク質とアミノ酸の理解が深まった。
著者が重要性を提唱した食理学の発展を期待したい。
ここからは読んだ後の自分の妄想。
これから世界では寿命を伸ばすことにフォーカスした、ラパマイシンの低副作用版といったような、アミノ酸センサーを阻害する薬が中高齢の資産家に人気になっていくのかもしれない。
なぜなら、アメリカではすでに痩せ薬として知られる食欲抑制効果のある薬、GLP-1が爆発的に広まってきているからだ。
食理学が進んだ結果、資本的に潤うのは薬業界なんだろうなと、資本主義社会の基本である資本のあるところに資本がさらに集まるという切ない未来を想像した。
