
oheso
@oheso
2026年1月18日

ハードウェアハッカー
アンドリュー“バニー”ファン,
山形浩生,
高須正和
読み終わった
@ 自宅
バニー自身ど素人だったにも関わらず、Chumbyの量産を目指し中国の深圳にどっぷり浸かった第1章がおもしろい。職人技、在庫管理、トラブル対応、文化摩擦を乗り越え、ユーザー1人に1つの製品を届けるスタートアップとしての「ハードウェア」の難しさとおもしろさを追体験できる珍しいテキストだった。
他の章では中国深圳で行われている欧州の知的財産思想と現場での試行錯誤、オープンソースハードウェアの考え方、生物学分野での遺伝子組み換え議論などなど幅広く、ディープな内容が続く。根底にあるのは「目の前のこれが、どうなっているのか知りたい」という欲求で、この姿勢が"ハッカー"と呼ばれる資質なのかな。
製品を購入しても権限が制限されている現状ををおかしいと断じ、ハードウェアはリバースエンジニアリング可能な存在だと認識する。所有者である自分にはこの製品を自由にする権利があるはずだ(その代わり壊れるかもだけど!)とのスタンスは製品ライフサイクルに縛られ息苦しさを感じる今の環境に対し、余計な力の抜ける視点だった。

