ほんよみたい
@honyomitai
2026年1月18日

未完のファシズム
片山杜秀
読み終わった
持たざる国だと分かっていてなぜ大国との戦争に踏み切り止まれなかったのか。ファシズムという言葉が想起させるように独裁者が暴走したからというよりは、明確に指揮し責任を取る人が不在の中セクショナリズムに陥った人たちが組織のメンツをかけて大義名分を拵えヤバイヤバイと思いながら突っ走った結果という印象を持った。
怖いのはこれから同じことを繰り返しそうな流れが出てくることで、現時点で経済規模は世界的に見れば相対的に大きい方かもしれないけど資源を自前で賄えない国であることには変わらないという側面では「持たざる国」としてあの頃と変わらないし、本書に書かれていた当時陸軍軍人の酒井鎬次が論じていた「持たざる国が限定的な目的を超えて持てる国になろうとすればするほど持たざるうちに戦争に追い込まれやすくなる」という話を読むに今の核保有論などでも同じことが言えるんではないかと思わせられた。