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ほんよみたい
@honyomitai
  • 2026年2月23日
    増補版 自衛隊と憲法
    長らく積んでいたのだけど今後改憲国民投票の機会がやってくる可能性の高まりを感じ引っ張り出してきた。 初学者向けの良書。今の憲法で何ができて何はできないのか、自民党草案についてどこが問題なのか、今後改憲案が出てきた時何を注意して見れば良いのかが国際法の考え方から順に解説されていて丁寧な作り。
  • 2026年2月22日
    本を読めなくなった人たち
    学術的にどうかという点はともかく、実感に即した本。 個人的には人々は「本を読めなくなった」というより「本を読みたいとも思っていない」という実感がある。本が持つ権威だけは残っているから「本当は本を読みたいんだけどね…」とは言うのだけどどれだけ休みがあっても本が無料であってもたいして読まれない気がしている。読む/読まない問題というよりは、答えが一つではない、あるいは正解のない漠とした問いを持つ、それに対する答えのなさに耐えるといったネガティブ・ケイパビリティの問題が大きそうだと思った。 読まないでいるとそのうち本当に読めなくなるのか?読めなくなると社会はどうなるのか?は今後答え合わせがされてくるだろうと思う。 あと、自分は読んでいるものの本当に読めているのか?というとそうでもないとも思っていて、「読めない」社会については全く他人事ではないだろうとも。
  • 2026年2月17日
    そいつはほんとに敵なのか
    「「右派市民」と日本政治」からの流れで読了。「そいつはほんとに敵なのか」というと、敵ではない。容易に敵性認定すると相手を非人間化してしまうがゆえに自分も非人間化していくという不幸な連鎖しか生まないのだけど、敵性認定しないことには強い理性とそれなりの時間が求められる。その余裕を失い済の時、どうすれば良いのかが今もまだ分かっていない。
  • 2026年2月15日
    「右派市民」と日本政治
    右派市民をイメージではなくできる限り実像で捉えようという本。「欧州の排外主義とナショナリズム」でもあったように思うけど、よく想像される経済格差拡大によって没落した中間層が右派に流れるというのはもちろん該当する人もいるけどマクロで見るとそうとも言えない。 私がこれが真では?と思ったのは「なぜ伝統的な規範を重視する人が少数派になっているのに、それを根拠とする制度や慣習が変わらないのか、という話でした。それは、右派が多いからではなくて、保守派、つまり、わざわざ変えるのは面倒なので、現状のまま維持したほうが無難だと考えて行動する人が多いことを意味しているのではないでしょうか。」(P44)の部分で、思想としての「保守主義」ではない「保守派」の存在が肝だと思った。そしてあまりの「思想のなさ」は時として「非常に強い思想」の持ち主よりも危険だとも思っている。
  • 2026年2月15日
    香港危機の700日 全記録
    当たり前といえばそうなのだけど、香港歴史博物館でやっていた香港国家安全維持法5周年企画展での2014年から2019年にかけたデモやデモ参加者の描かれ方(企画展ではデモというか暴徒による暴動)とのギャップに驚く。 デモ隊といっても色んな流派の人がいるし相違点もあるけど分裂している場合ではないから時に程よく距離を保ちながら各々の信じるところに沿って主張していく姿がとても勉強になる。 香港に国家安全維持法が制定されるまでの流れ、制定しようとしてどんな大義名分を用意するかなど、日本が今後なぞるかもしれない話が出てくるので今読んでおくと良いと思う。
  • 2026年2月9日
    教養主義の没落
    都会的ブルジョア的エリートへの反骨精神の表れでもあった教養主義が、オルテガ「大衆の反逆」でいうところの「凡俗な人間が、自分が凡俗であるのを知りながら、敢然と凡俗であることの権利を主張し、それをあらゆる所で押し通そうとする」ようなサラリーマン文化が覇権を握り没落に至るまで。 「エリートはまわりからちやほやされる。驕慢というエリート病に罹患しやすい。だからエリートになによりも必要なものは現実を超える超越の精神や畏怖する感性である。前尾にとって、現実の政治や官吏としての仕事を相対化し、反省するまなざしが教養だったのである。」(P244)という記述があったけど、現実の政治家がこのまなざしを放棄していたら、権力を監視する市民にそうまなざせるだけの教養が必要になるだろうと思う。 「大衆の反逆」を再読したくなった。
  • 2026年2月8日
    なぜ日本は没落するか
    たまたま選挙開票日に読み終わった。 この本で繰り返し出てくるのは、日本の政治家の政治力のなさと、それに対する国民の無関心さ、鈍感さである。この本は2050年を予測するという建付けだが、残念ながら約四半世紀時間をまいてしまったか?と思わせられる。今後、著者が構想する東北アジア共同体案や、それでなくともアジア諸国で何らかパートナーシップを結ぶことになったとしても、その時日本が相手にされなくなっている可能性はないだろうか。
  • 2026年2月3日
    SF作家の地球旅行記
    特に劇的な何かが起こるわけではないけど何かを見て面白がることに長けていると旅行はどこに行っても行った意味はある。程よく不謹慎な文章が挿し込まれていてくすっと笑いながら一気に読了。
  • 2026年2月2日
    カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記
    旅嫌いで潔癖症のアジア旅行記。アジア旅行記といえば怖い物知らずのバックパッカーがとてもじゃないけど真似できなさそうな無茶な旅をするものが多い気がするけど、著者はほとんど常に何かに怯えたり怖がったりうんざりしたりしていてアジア旅にはあまり向いていなくて、逆に新鮮で面白かった。
  • 2026年1月26日
    置き配的
    置き配的
    私には難しかったけど思ったことだけ書いておく。 三宅香帆さんの「考察する若者たち」で「若者は報われたくて正解があるものを欲しているから考察が好き」というような話が出てきた時にそういう考え方もあるのかと思いつつ実はあまりピンときていなかったのだけど、この本を読んでむしろ感想を言いづらいコミュニケーション空間だからという方がしっくりきたかもしれない。何を言うかよりも、どんなバックボーンを持った人が二項対立のどちら側に立っているかだけが切り取られ、過去投稿と矛盾があれば一貫性がないと揶揄され訂正可能性も認められない、というような現象を日々目の当たりにしていると、感想よりも、自分からは切り離された対象について自我を挟まず考察している方が安全な気がする。
  • 2026年1月25日
    ポピュリズム大陸 南米
    格差の拡大と固定化に反旗を翻したい民衆の人心を掴んだ左派ポピュリズム政権が集票目的、権力維持目的のバラマキ政策に固執し、汚職に走ったり選挙不正に走ったりしてまた民衆の怒りが爆発し今度は右派政権に変わるも上手く行かず…を繰り返すなど。資本主義をいったん是とした時は、第5章に書いてあった通り「大企業や国のかじ取りをする人々に格差や不平等を是正しようという気概がない以上、人口分布で圧倒的多数である低所得者層が立ち上がり、社会主義的な左派政権を樹立させるのは理にかなっている」ということだろうと思う。理念は悪くないと思う社会主義が上手く運用されている例があるのかないのか知りたくなった。 あとやっぱり市民側のリテラシーも重要であるということにはなるのだけど、500年前からの植民地主義が現代まで尾を引いていることを思うとそれを言っても響くわけもなく、あまりに根深く難しい話だった。
  • 2026年1月18日
    未完のファシズム
    持たざる国だと分かっていてなぜ大国との戦争に踏み切り止まれなかったのか。ファシズムという言葉が想起させるように独裁者が暴走したからというよりは、明確に指揮し責任を取る人が不在の中セクショナリズムに陥った人たちが組織のメンツをかけて大義名分を拵えヤバイヤバイと思いながら突っ走った結果という印象を持った。 怖いのはこれから同じことを繰り返しそうな流れが出てくることで、現時点で経済規模は世界的に見れば相対的に大きい方かもしれないけど資源を自前で賄えない国であることには変わらないという側面では「持たざる国」としてあの頃と変わらないし、本書に書かれていた当時陸軍軍人の酒井鎬次が論じていた「持たざる国が限定的な目的を超えて持てる国になろうとすればするほど持たざるうちに戦争に追い込まれやすくなる」という話を読むに今の核保有論などでも同じことが言えるんではないかと思わせられた。
  • 2026年1月10日
    混迷の国ベネズエラ潜入記
    ずっと積んでいたら残念な形で読むべき時がきてしまった。 ランチが最低賃金を上回るような経済状況、劣悪なインフラの中で日々生きる人たち。国外に出ていける人は良いが、出て行くのも容易ではないことはメキシコやホンジュラスからアメリカを目指す移民が乗る野獣列車の章でよく分かる。 貧困層への手当も厚かった政権下でなぜこんなことに?と思いつつ、ベネズエラだけの問題ではなくて欧米等他国抜きでは考えられないだろうとも思うから、ラテンアメリカについては要勉強。次はベネズエラの政治が分かる本が読みたい。
  • 2026年1月4日
    〈癒し〉のナショナリズム 草の根保守運動の実証研究
    揺るぎない保守思想はないが左派的なものを「普通ではない」と忌避し自分たちを「普通の市民」と定義することにアイデンティティを求め癒される右派市民のリアルについて。 今も基本は変わっていないと思うけど、ここにSNSというツールとそれが持つ拡散力、それで満たされる承認欲求が加わり、「癒し」のパワーはより高まっているだろうと思う。
  • 2026年1月3日
    徹底検証 日本の右傾化
    現政権を見るにあたって振り返っておくと良いこれまでの流れについてのアンソロジー。特に自分の知識がないこともあって第18章「創価学会・公明党の自民党「内棲」化」が面白くて、今の自公連立解消への見え方が変わった。
  • 2026年1月1日
    言語化するための小説思考
    小説を書くための思考法とひいては小説を読む技術が書かれているのかなと想像して読み進めていたら、それが書かれていることはもちろんなのだけど、小説を書いたり読んだりすることに留まらない、知的好奇心の持ち方、問いの立て方、日常生活の面白がり方についての本なんだと思った。想定を超えて嬉しい読書だった。
  • 2026年1月1日
    虚弱に生きる
    虚弱に生きる
    この世は体力のある人間を基準に設計されている。労働市場ではそれが顕著であって、心技体あれば圧倒的に体が重要な世界だと思う。どうしたって働いて働いて働いて働いて働いてまいれない人が存在してそれをメンタルの問題にしてしまわないようにするための想像力を忘れないようにしたい。
  • 2025年12月31日
    欧州の排外主義とナショナリズム
    排外主義の高まりは経済格差の拡大により中間層から貧困層へ追いやられた人たちの怒りの表れという言説について、ミクロで見ると真実である人も当然いてそれを軽視するわけではないが、それはマクロ的な要因ではない。マクロでは非経済的な文化の毀損への懸念の方がよっぽど要因である、という本。  確かになぜトランプ大統領やブレグジットが支持されるかについて書かれたルポルタージュでは貧困層の怒りが描かれていて、それは本当のことであって切実な問題ではある。他方で、文化の毀損への懸念って定量的に測りにくそうだし乱暴に言うとつまるところ「なんか嫌」という主観的な感情の問題で、だからそれを言うとなんだか差別主義者的な個人の性質の問題っぽい印象を与えそうで言いにくいが、貧困が要因だという主張は性質ではなくて社会構造の問題だから言いやすそうである。  この本の意義はリベラルが排外主義の要因として上から目線で責めがちな層が本当のマクロ要因ではなく、リベラルであると他人に見せたい層の方が要因である可能性を示唆している点にあると思う。ここを間違えて本当に苦境の中にある人を責めて更に追い詰め先鋭化させることはかなりの悪手であり、自分を含む人間の持つ排外主義的要素を認めいかに抑制するかを問うた方が建設的である。
  • 2025年12月30日
    差別はたいてい悪意のない人がする
    差別する気はないが何をあってはならない差別とするかはマジョリティ側が決めますと言わんばかりの「“不当な“差別はあってはならない」“理解推進“法のことを思ったりした。 しかし最近はこの著書にあったような「人間は本来差別したくない、差別する自分でありたくないと思っている人が大半である」という前提も疑わしく思えてしまうところがあるなぁ、本当はどこかで誰かを差別したくてでもそうすると自分の社会的立場が危うくなるからそんなことは言わないけどひとたび権力者が差別的発言や行動をとると「ほらきた差別解禁!」とばかりに差別しそれを正当化する性(サガ)なのでは?と考えるところがあるから他の本も読んでいきたい。
  • 2025年12月28日
    百冊で耕す
    百冊で耕す
    千葉雅也「勉強の哲学」を思い出した。 他人に対するスノビズム的な態度は好きではないけど、自分がものを知りたい賢くなりたいという欲求は持って良いというか持った方が良いのではないか、無知を開き直るよりは、そう思ってさっと理解できない本を背伸びしてでも読んでみる、ある種のかっこつけの方が健全なのでは?と思うことがある。
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