ほんよみたい
@honyomitai
- 2026年1月10日
混迷の国ベネズエラ潜入記北澤豊雄読み終わったずっと積んでいたら残念な形で読むべき時がきてしまった。 ランチが最低賃金を上回るような経済状況、劣悪なインフラの中で日々生きる人たち。国外に出ていける人は良いが、出て行くのも容易ではないことはメキシコやホンジュラスからアメリカを目指す移民が乗る野獣列車の章でよく分かる。 貧困層への手当も厚かった政権下でなぜこんなことに?と思いつつ、ベネズエラだけの問題ではなくて欧米等他国抜きでは考えられないだろうとも思うから、ラテンアメリカについては要勉強。次はベネズエラの政治が分かる本が読みたい。 - 2026年1月4日
〈癒し〉のナショナリズム 草の根保守運動の実証研究上野陽子,小熊英二読み終わった揺るぎない保守思想はないが左派的なものを「普通ではない」と忌避し自分たちを「普通の市民」と定義することにアイデンティティを求め癒される右派市民のリアルについて。 今も基本は変わっていないと思うけど、ここにSNSというツールとそれが持つ拡散力、それで満たされる承認欲求が加わり、「癒し」のパワーはより高まっているだろうと思う。 - 2026年1月3日
徹底検証 日本の右傾化塚田穂高読み終わった現政権を見るにあたって振り返っておくと良いこれまでの流れについてのアンソロジー。特に自分の知識がないこともあって第18章「創価学会・公明党の自民党「内棲」化」が面白くて、今の自公連立解消への見え方が変わった。 - 2026年1月1日
言語化するための小説思考小川哲読み終わった小説を書くための思考法とひいては小説を読む技術が書かれているのかなと想像して読み進めていたら、それが書かれていることはもちろんなのだけど、小説を書いたり読んだりすることに留まらない、知的好奇心の持ち方、問いの立て方、日常生活の面白がり方についての本なんだと思った。想定を超えて嬉しい読書だった。 - 2026年1月1日
虚弱に生きる絶対に終電を逃さない女読み終わったこの世は体力のある人間を基準に設計されている。労働市場ではそれが顕著であって、心技体あれば圧倒的に体が重要な世界だと思う。どうしたって働いて働いて働いて働いて働いてまいれない人が存在してそれをメンタルの問題にしてしまわないようにするための想像力を忘れないようにしたい。 - 2025年12月31日
読み終わった排外主義の高まりは経済格差の拡大により中間層から貧困層へ追いやられた人たちの怒りの表れという言説について、ミクロで見ると真実である人も当然いてそれを軽視するわけではないが、それはマクロ的な要因ではない。マクロでは非経済的な文化の毀損への懸念の方がよっぽど要因である、という本。 確かになぜトランプ大統領やブレグジットが支持されるかについて書かれたルポルタージュでは貧困層の怒りが描かれていて、それは本当のことであって切実な問題ではある。他方で、文化の毀損への懸念って定量的に測りにくそうだし乱暴に言うとつまるところ「なんか嫌」という主観的な感情の問題で、だからそれを言うとなんだか差別主義者的な個人の性質の問題っぽい印象を与えそうで言いにくいが、貧困が要因だという主張は性質ではなくて社会構造の問題だから言いやすそうである。 この本の意義はリベラルが排外主義の要因として上から目線で責めがちな層が本当のマクロ要因ではなく、リベラルであると他人に見せたい層の方が要因である可能性を示唆している点にあると思う。ここを間違えて本当に苦境の中にある人を責めて更に追い詰め先鋭化させることはかなりの悪手であり、自分を含む人間の持つ排外主義的要素を認めいかに抑制するかを問うた方が建設的である。 - 2025年12月30日
差別はたいてい悪意のない人がするキム・ジヘ,尹怡景読み終わった差別する気はないが何をあってはならない差別とするかはマジョリティ側が決めますと言わんばかりの「“不当な“差別はあってはならない」“理解推進“法のことを思ったりした。 しかし最近はこの著書にあったような「人間は本来差別したくない、差別する自分でありたくないと思っている人が大半である」という前提も疑わしく思えてしまうところがあるなぁ、本当はどこかで誰かを差別したくてでもそうすると自分の社会的立場が危うくなるからそんなことは言わないけどひとたび権力者が差別的発言や行動をとると「ほらきた差別解禁!」とばかりに差別しそれを正当化する性(サガ)なのでは?と考えるところがあるから他の本も読んでいきたい。 - 2025年12月28日
百冊で耕す近藤康太郎読み終わった千葉雅也「勉強の哲学」を思い出した。 他人に対するスノビズム的な態度は好きではないけど、自分がものを知りたい賢くなりたいという欲求は持って良いというか持った方が良いのではないか、無知を開き直るよりは、そう思ってさっと理解できない本を背伸びしてでも読んでみる、ある種のかっこつけの方が健全なのでは?と思うことがある。 - 2025年12月27日
- 2025年12月24日
偽情報と独裁者マリア・レッサ,竹田円読み終わった - 2025年12月22日
- 2025年12月13日
集団浅慮古賀史健読み終わった - 2025年12月7日
渇愛宇都宮直子読み終わった - 2025年12月3日
考察する若者たち三宅香帆読み終わった - 2025年12月1日
タイ外交史を読み直すパッタジット・タンシンマンコン読み終わった - 2025年11月28日
- 2025年11月13日
タイの基礎知識柿崎一郎読み終わった - 2025年11月3日
物語タイの歴史柿崎一郎読み終わった - 2025年10月26日
ポストフェミニズムの夢から醒めて菊地夏野読み終わった - 2025年10月26日
ポストフェミニズムの夢から醒めて菊地夏野読んでる非戦時社会であれば、「善」のため「悪」をコントロールすることが標準だが、戦時社会では例外的な「悪」が「善」の内部に堂々と出現し、主流化するという。 “こうした状況においては、人々の信条に異議をとなえようとする批判的知識人は、単純な話、誰にも話を聞いてもらえない。その代わり、自分たちが「本質的に善」であるという、人々のもつ自己観を原則として反復し追認するだけの「追認主義者」とでもいうべき知識人が台頭することになる。(ハージ2008:111)“ (P215)
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