mikiko1732 "飲中八仙歌" 2026年1月19日

mikiko1732
@mikiko1732
2026年1月19日
飲中八仙歌
飲中八仙歌
千葉ともこ
サブタイトルに「杜甫と李白」とあるので、てっきりこのふたりの物語かと思えば違った。 タイトルになっている「飲中八仙歌」に出てくる8人をなぞりながら杜甫を中心に物語は進み、最後に杜甫自身の物語になり代表作「春望」に至る。この「春望」は学生時代に習っているはずだが、当時は何とも思わず、田舎くさい詩だなくらいの感想だった。しかし、この物語を読んだ後の「春望」は違った。そこに至るまでの物語のせいか、杜甫が「春望」を詠んだとき、その光景が目の前に立ち上がるようだった。これはこんな詩だったのかと驚きと共に今までわからなかった自分が恥ずかしくなった。 遠い国の遠い時代の詩人たちが、フィクションであるとはいえ、目の前に立ち上がってくるような、これぞ時代小説を読む醍醐味を味わせてくれる本でした。 時代は下るが物語の形式が似ているせいか読書中、夢枕獏作の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」がちらついた。 酒呑み8人の物語なので、読んでいる間たびたび呑みたくなって困った。
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