
たご
@clan_1967
2026年1月19日
読み終わった
太宰治は私小説作家ではない。むしろ彼が上手いのは、あたかも自分(太宰)自身であるかのように信じ込ませる語り手のつかい方、そして虚構を真実たらしめる語り方である。そうであったはずなのに、いつしか虚構が虚構として機能せず、生活に追いつき喰い破ってきた。おそらくは戦争の終結とともに訪れた、価値の転換とともに。
太宰といえば破滅思想と思われがちで、たしかにそういえるところもあるのはたしかだが、それだけではないのかもしれない。またゆっくり読み返したい。
