
好きな本
@internet
2026年1月20日
pink新装版
岡崎京子
かつて読んだ
物質的な豊かさの勝ち確感を読者たちに確信させておいてあのラストの余韻、本当にすごいと思う
バブル崩壊から30年以上経った今では資本主義社会に同居するキラキラと虚しさなんて語り尽くされて何周目かわからないテーマだし、ワニの末路なんて昔のエロゲみたいなトラウマ胸糞シーンとしていくらでも描けただろうに、軽やかさと痛みのバランスが唯一無二の絶妙っぷりなんだよな
ユミにとっての「精神的な豊かさ」の象徴がワニだとしたら、それを維持するのには安くないカネが必要で、しかもしまいにはラグジュアリーなエキゾチックレザーに変換されてしまうなんてあまりにも悲しい結論なのに
それにしても、岡崎京子作品のセックスワーク描写は自己決定権の讃歌やどんな手を使ってでも成り上がる覚悟への賞賛を含んでいるのが興味深いというか、時代を感じるというか、令和ではマイボディマイチョイスの権利を履き違えた、福祉で救済すべき存在として描くのがトレンディなので…
これを国語の授業で取り上げるとしたら「ハルヲの身に何が起こったか知ったユミはどうしたと思いますか。みんなで話し合ってみましょう」みたいなグループワークが設けられるんだろうな、でもそういうことじゃないだろ!ってSNSとかで炎上するんだろうな

