
好きな本
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- 2026年8月5日
ヘルタースケルター岡崎京子かつて読んだ映画版だと己の肉体を犠牲にした沢尻エリカは芸能界の伝説として後世までその名を轟かせたのであった……みたいな雰囲気だったけど、やっぱり原作の地の文「みんな何でもどんどん忘れてゆき ただ欲望だけが変わらずあり そこを通りすぎる名前だけが変わっていった」が一番の大サビだと信じている 文字通り命を削りながら美貌とカリスマ性を手に入れたりりこも大衆にとってはエアマックスやハイブラの新シーズンコレクションと同列に並ぶ消費社会の一商品にすぎない、そういう資本主義の諸行無常を描き切っている漫画だと思っているから - 2026年8月5日
読み終わったアビーみたいにプレイヤーとして優秀すぎたせいでマネージャーに向いてないどころか部下の心身を追い込んでしまう冷酷な天才の描写はリアルでもフィクションでも王道の鬱展開だけど、さくらちゃんのようなテクニックあってコンクールの場数踏んでて経済面や将来の展望を気にせずバレエを続けられる(続けざるをえない)環境に身を置けるけど身長や体型が実力に追いつかない子は性格キツくてロシア行きにこだわりがち、というバレエ界隈の陰湿極狭あるあるまで押さえてるの、本当すごいと思う カナデ・アリヤの圧倒的陽キャパワーのおかげで山岸涼子の悲哀に満ちたバレエ漫画と対極の作品だとされがちだけど、絢爛たるグランドセーヌも結構鋭いえぐり方してくる時ありますわな - 2026年7月18日
ロージナ年代記 1 ロシア史右往左往物語速水螺旋人ありがとうMCあくしず購読してた頃から早く単行本化してくれと念じていたので、本当に本当に嬉しい 螺旋人漫画特有の早口ギチギチオタク注釈のエッセンスが一コマずつ丁寧に込められていて全然読みおわんないのが、本当に本当に嬉しい トマトスープ先生風イラストがすみっこに描き下ろされてたのも、本当に本当に嬉しい - 2026年7月18日
読み終わった「外地」で働くことを選んだ女性たち、という事実の列挙だけでも興味深いのに、彼女たちに向けられた眼差しの変遷や戦況の変化とか周縁情報にもたくさん言及していて(というかそっちがメインテーマかも)、すごいと思う 特に「兵隊並み」と評された女性たちの働きぶりや「満洲の女」に対する男性たちの視線を取り上げた著述はアレクシエーヴィチ「戦争は女の〜」を思い起こさせる厳しさがあった 女性というだけで選挙権すらなく、現代よりもはるかに人生の選択肢が限られていた人々がどのように新天地で自己実現を果たそうともがいたか、そしてその舞台がいかなる手段で獲得された占領地であったか、本書以外にもそういう切り口で戦前〜戦中期の女性たちを論じた著作があれば詳細キボンヌ - 2026年7月17日
パワーナオミ・オルダーマン,安原和見読み終わった「現実世界ではたまたま男性が支配階級に居座っているだけで女性やそれ以外の誰かが権力を握ったところで暴力性をはらんだ悍ましい構造自体に変わりはないだろう」というメッセージに着地したのがすごいと思う 女がトップに立てば男と違って平和的でかわいくてハッピーな世界が実現できる、みたいなオチのほうが耳触りもいいしそういう話を読みたがる人もいるだろうに決してそうしなかったのがすごいと思う ミラーリング的手法で男女の権利や力関係における不均衡を描き出しつつ、「では男性が女性を支配し続けてきたように、女性も男性を従属化させることを望んでいるのか?フェミニズムやジェンダー平等の声のもとでそれらの復讐心を正当化したい気持ちは1ミリもないと言えるか?」という胸の内に潜むスカッとジャパン欲への鋭い牽制も含まれているように小生は読み取りましたぞ(^_^;)自戒を込めて(^_^;) - 2026年7月11日
ととはり屋敷澤村伊智『予言の島』あたりから明言されつつあった、令和のホラーブームを下支えする差別感情や他者を客体化し消費する視線への批判、本当身につまされますわ 呪物展とかほぼ名指しで釘刺しに来てるだろとは思う - 2026年6月1日
証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか「北朝鮮帰国者」の記憶を記録する会読み終わった「証言・北朝鮮帰国者」読んだんですが、これまさかの80,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(8恒河沙点)新書でした。いや、点数じゃない読書は。2026年にウェルメイドなコリアン・ディアスポラ・オーラルヒストリーの労作が出版されるなんて泣ける……。 - 2026年1月20日
pink新装版岡崎京子かつて読んだ物質的な豊かさの勝ち確感を読者たちに確信させておいてあのラストの余韻、本当にすごいと思う バブル崩壊から30年以上経った今では資本主義社会に同居するキラキラと虚しさなんて語り尽くされて何周目かわからないテーマだし、ワニの末路なんて昔のエロゲみたいなトラウマ胸糞シーンとしていくらでも描けただろうに、軽やかさと痛みのバランスが唯一無二の絶妙っぷりなんだよな ユミにとっての「精神的な豊かさ」の象徴がワニだとしたら、それを維持するのには安くないカネが必要で、しかもしまいにはラグジュアリーなエキゾチックレザーに変換されてしまうなんてあまりにも悲しい結論なのに それにしても、岡崎京子作品のセックスワーク描写は自己決定権の讃歌やどんな手を使ってでも成り上がる覚悟への賞賛を含んでいるのが興味深いというか、時代を感じるというか、令和ではマイボディマイチョイスの権利を履き違えた、福祉で救済すべき存在として描くのがトレンディなので… これを国語の授業で取り上げるとしたら「ハルヲの身に何が起こったか知ったユミはどうしたと思いますか。みんなで話し合ってみましょう」みたいなグループワークが設けられるんだろうな、でもそういうことじゃないだろ!ってSNSとかで炎上するんだろうな - 2025年9月10日
エレファントヘッド白井智之倫理や道徳や同情や共感といった要素を全てとっぱらうことで出来上がった純粋で上質な理屈コネコネミステリ❤︎ページをめくる手が止められませんな❤︎グロすぎにも限度あり❤︎しかしその伏線回収力誉れ高い - 2025年5月27日
ファミリーランド澤村伊智かつて読んだ民俗ホラーを通して現代社会の問題点を抉り出してきた著者ならではの視点がSFジャンルでも冴えわたる♡♡エンタの神様 ラバーガール 全てのエピソードが脅威的ワオの一言♡素晴らしいね とりわけわたくしめにとっては「今夜宇宙船の見える丘に」がぶっちぎりだと感じた次第でございました♡♡♡ 要介護者の年老いた父親と、彼を介護しつつ父の老齢年金を唯一の収入源とする困窮した中年男性、超高齢化社会と自己責任論が交尾しまくった末に生まれた”ケアフェーズ“なる外科的処置、暗闇の日常に迷い込むUFOの光……なんのために生まれてナニをして喜ぶ! 不可逆的な手術を医師ではなく介護人自身が執り行う点も、“ケアフェーズ”普及の過渡期ゆえに主人公たちが倫理的葛藤に苦しむ点も、現実と地続きゆえの蓋然性を帯びていて恐ろしいよ リアリズム そういう意味では巻末解説の「ケアフェーズを用いた介護が実現する時代は来てほしくないなあ」という意見はちょっと的外れで能天気すぎると感じてしまったというか、だってもうすでに似た未来が到来しつつあるんだよね♡オラ現実見ろ やりすぎ都市伝説 社会的弱者のスティグマを刺激し社会問題を個人的な問題だと当事者に思い込ませる手口、本書のようなサイエンス・フィクション・ホラーにとどまらず現実に起こっている出来事とわたくしは見たよ♡ - 2025年5月26日
回顧 冬虫カイコ作品集冬虫カイコかつて読んだな゙ァ゙。。。 お゙兄゙ィ゙ぢゃ゙ん゙。。。 合゙唱゙部゙ど美゙術゙部゙ど゙っ゙ぢが゙良゙い゙ど思゙ゔ?。。。。 ギモ゙オ゙ダの゙好゙み゙の゙場゙合゙ばな゙。。。 い゙づも゙ぞれ゙ぞ゙れ゙の゙良゙ざが゙あ゙ン゙だ゙よ゙。。。。 あ゙の゙年゙代゙の゙少゙女゙を゙描゙ごゔどじだら゙ア゙オ゙バル゙や゙エ゙モ゙や゙百゙合゙が゙顔゙を゙覗゙がぜる゙の゙ば自゙然゙の゙理゙だ゙げど゙よ゙。。。 あ゙の゙時゙期゙の゙思゙い゙出゙ば別゙に゙美゙じい゙も゙の゙ば゙がり゙じ゙ゃ゙な゙がっ゙だっ゙で思゙い゙出゙ざぜでぐれ゙る゙ん゙だ゙。。。 自゙意゙識゙ど外゙ヅ゙ラ゙の゙狭゙間゙で゙揺゙れ゙る゙人゙物゙だぢが゙。。。 心゙の゙ざざぐれ゙を゙ペ゙リ゙ペ゙リ゙剥゙が゙じに゙や゙っ゙でぐる゙ん゙だ゙よ゙。。。 ごの゙漫゙画゙を゙読゙ん゙だ゙ら゙最゙後゙。。。 ま゙だ゙名゙前゙が゙づい゙でい゙な゙い゙ビリ゙づい゙だあ゙の゙感゙情゙が゙大゙波゙どな゙っ゙で押゙じ寄゙ぜでぐる゙ん゙だ゙よ゙。。。 ダラ゙ッ゙ダラ゙ッ゙ダラ゙ッ゙ダゔっ゙ざぎ゙の゙ダ゙ン゙ズゥ゙ゥ゙。。。 (ダンビラでヘアスプレーが薙ぎ倒されていく) ダ ン ! ! ! ! 俺゙の゙ごど修゙史゙に゙ガッ゙ゴよ゙ぐ伝゙え゙でぐれ゙よ゙な゙っ - 2025年5月26日
ぼくはソ連生まれヴァシレ・エルヌ,篁園誓子かつて読んだソヴィエトの体制を真っ向から批判するわけでもなく、かといって全肯定するわけでもなく、おまけに登場する固有名詞等の解説は無いに等しいため、読む人を選ぶ本なのは確かで御座いますね♡本邦においてこういうのが刺さる層は如何程か 大手出版社なら需給バランスを考えてまず手を出さないであろうジャンルのエッセイが日本語で読めるなんてお素晴らしいの一言♡♡♡さてはポストソ連文学のことだけを考えて生きてきたな 群像社モンスター モナリザ - 2025年5月21日
魔女の子供はやってこない小島アジコ,矢部嵩かつて読んだ純粋なオカルトやゴアじゃない、いろんな嫌さがみっちり♡♡♡詰まっていて、意味の輪郭をなぞるような独特の文体やルビの振り方ひとつとってもおぞましいでございますわね とりわけビルマ君のエピソードは驚異的ワオの一言 映像化不可能 旅行中の友だちから預かったペットが死んじゃったどうしよやばいみたいな感情も言われてみれば確かに恐怖とかに近い気がしてきたな ホラーって200色あんねんな よかれと思ってやったことが全部裏目に出ちゃっても、大切な仲間との出会いを肯定し、自らの手で地獄行きの切符を掴み取るその姿誉れ高い 残酷童話風味ホラーの域にとどまらずロマンシス小説としても大変お素晴らしいでございます♡♡
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