
シクロ
@sicrobei
2026年1月20日
組織不正はいつも正しい
中原翔
読み終わった
各人がそれぞれの正しさに従っているからゆえ組織不正が起こるという話。正しさとそれを正当化する理由があるがゆえに、その正しさがはらむ正しくなさに気づくことは難しい。というか、正しさだから正しくなさに気づくことはそもそも出来ない。それぞれの正しさ同士を照らし合わすことで見えなかったところが見えてくる。しかし、時間的制約や権力関係の中でそれをすることはとても難しい。机上の検討と実際の乖離。仕事で昔の失敗を分析したことがある。失敗の原因の仮説を立てて、その仮説の検証も行って、こうすれば失敗を防げたという再発防止案まで考えて上司に出したが、そうなんだけど、当時と同じ時間的・予算的制約だったら出来ないよねと言われて、意気揚々と提案した自分だったが、そうだよなぁと思った。机上の提案の役に立たなさを思った。全てに全力はできないからこその勘所を見極める能力と思いつつ、未知のことだから見抜けないわけで。
と言いつつ、正しさの照らし合わせというのは組織不正以外でも大事なことで、個人→(個人からなる)組織→(組織からなる)社会へと雪崩のように繋がっていくことはネガティブな意味でもポジティブな意味でも他のことでもありうる。
組織不正がテーマの本だったが、他のことも射程に含みうるし、無根拠な正しさが他の正しさを駆逐していく今の世の中で必要な本だと思った。

