管太 "生のみ生のままで 上" 2026年1月21日

管太
@r_f_1
2026年1月21日
生のみ生のままで 上
『激しく煌めく短い命』の前に読もうと思った。  かなりエンタメに近い文体だが、リアルであり変わっている登場人物たちは綿矢さんの小説でしか感じられない。細部の切り取り方がうまく、女の人が男の人をどう見ているかもよくわかる。逢衣は果物に例えると梨、それなら彩夏はダークチェリーだ、という表現は圧巻(194頁)。213頁の登場人物の過去への考え方については綿矢さんの小説にも当てはまる気もする。  レズというよりも、運命の人がたまたま女性だった。だから、お互いに惹かれ合うことに性別は関係ない。心が昂るシーンの表現からは目が離せない。  どこへ着地するのか楽しみ。 【下巻解説読了後追記】  この感想こそ同性愛を構造的に見ていたのだと痛感させられた。この構造からの脱却が『生のみ生のままで』いることなのかもしれない。
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