
漆野凪
@urushinonagi
2026年1月21日

読み終わった
ブックウォーカーの読み放題にて読了。
ものすごく良かった!
主人公の実姉・葉桜は川井愛と「とある約束」を交わすのだが、主人公・初雪はその約束の鎹的な役割を果たすことになる。具体的には、川井愛の「義妹」になることに。そして実姉のため愛を好きになろうとする初雪だが、というお話。
この本を読みながら「魔法」って対象を支配下に置くことなんじゃないかな、と考えていた。
実姉は言葉によって、主人公を支配下に置いている。
ほかにも作中で魔女と呼ばれる女性が、自分の顔色や仕草を感情ではなく意図に従わせている描写がある。
そして、そのどちらも魔法とされている。
梨木香歩『西の魔女が死んだ』では自分を律することが魔法を使えるようになる第一歩として描かれていた気がする。
自分を律することは、自分で自分を支配下に置くことに他ならない。
作中で、何度かラプンツェルの話が出てくる。ラプンツェルも、魔女の支配下におかれた女の子の話だと思う。
支配と魔法ってかなり切っても切れない関係なのではないか。
そして甘やかな支配から抜け出すには何が必要かというと、自分が何かをしたいという強烈な意思なのではないかな、と思った。
論理的かつお伽話的でロマンチックな文体がとてもすてきな小説だったな……。そしてわたしは意思の話が大好き……。
