忠邦 "冷血(下)" 2026年1月26日

忠邦
忠邦
@tadakuni
2026年1月26日
冷血(下)
逮捕、取り調べ、起訴、公判と事件は進んで行く。被疑者の表現も未熟、刑事の想像力も限定的となると、いくらプロセスを踏もうと取り調べで事件の全容を十全に解明するのは不可能ではないかと。そして、一見すれば誰もが死刑相当事案と思うような事件だがその割に地味となると、公判でも検察は極刑へとはやる気持ちを抑えられず、弁護人もやる気は出ない。 人一人を国家権力のもとに処する、このシステムが案外こんなものだということに市井の人間は気づかないし、気にもとめない。高村薫は納得できない。それが高村薫が小説を書く理由となり、私たちが高村薫の小説を読む理由となるのだろう。
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