カズ
@Kaz-culture
2026年1月25日
傲慢と善良
辻村深月
ものすごく読んで辛かった。(いい意味で)
特に最近お別れを経験した自分と重なる部分が多く、あーそうだよなーっと心を見透かされている気分だった。
何回も何回も読むのを休憩し、やっとこさ読み切りました。
前半は失踪した恋人を探すミステリー。
しかし、恋人を探していく中で、自分の知らなかった恋人の思い、そして今まで盲目であった自分の結婚観が徐々に浮き彫りになっていく。
気になったことはメモしていたので、備忘録がてら自分の思いをここに残す。
① 現代の婚活=就活と似ている。
試され、選ばれるように努力しながら、選ばれ、落とされ、というしんどさがどこか似ている。
⇨今マッチングアプリをやっているが、まさしくそう。
自分がどれたげいいねをしても、結局自分は選ばれる側にならなければいけない。
自分の思いが強く、どれだけアプローチをしても、相手に選ばれたなければ意味がないのだ。
あの就活生の時に感じた、選ばれるための努力。
それは企業にどうとか関係なく、結婚は人生の選択としての候補を選ばれるのだから、またさらに重みが違うよなーと。
② 傲慢と善良
現代人は傲慢なほど自分が好き、しかし昔から親の言うことを聞いて、ただ世間の流れに合わせて婚活をする善良な私たち。
相反するこの二つの特徴が恋愛において渦巻いている。
⇨いっけん、相反するこの二つだが、まさしくその通り。
私たちは選ばれると同時に、選ぶ存在でもあるのだ。自分に合う相手として。
善良である存在をアピールしながら、傲慢に相手を吟味する。
そのどちらもマッチする相手となら、この先も長くやっていけるのかもしれない。
「ピンとこない」
⇨ その人が自分につけている値段そのもの。(人は自分の価値を高く設定しがち)
「自分に合ったピンと来る人を探している」
=自分の都合のいい部分しか相手に見せず、自分にとって都合のいいモノ・コトを相手に求める
⇨まさしく傲慢そのもの。
③婚活がうまくいく人:自分の将来のビジョンがちゃんと見えている人。自分のほしいものがちゃんとわかっている人。
最終的に架は、そうした見えてこなかった真実の傲慢&善良な部分を見て、最終的にゴールインとはなったけど、今の現代お互いのパートナーの傲慢さ善良さをわかっている人はどれくらいいるのだろうか。
全てはわからないかもしれない。だが、それらを含めて許容し、自分たちの一部に吸収できる人たちが末永くパートナーになっていくんだろうなと考えさせられた。
