
みっつー
@32CH_books
2026年1月25日
書くことについて
スティーヴン・キング,
田村義進
読み終わった
そういえば、なんで「書く」ことを始めたんだろう。
ゲーム実況をしていく中で、語彙の引き出しのなさに辟易し「これはいよいよ本をたくさん読むしかねぇ」と考え、読書を始めた。
けれど、読むだけでは身にならない、と思い「書く」ことも同時に始めた。
と書けば、まぁそれなりに「なんで書くことを始めたのか」の理由にはなっている気がするけれど…なんとなく、それが本質ではないような気がしている。
本を読んで書くにしても、XなどのSNSで感想を投稿するだけでもいいし、目の前にメモ帳を置いて気になったところをメモしてあとでそれをまとめるだけでも十分だ。
しかし、何日も続けて僕が書いているものといえば、読書感想文の皮を被ったエッセイだった。
Xにお知らせポストを投稿する時も「本の感想を書きました📚」と書いて投稿するのだけれど、実際にリンクを踏むと僕自身のことばかりが書いてあって困惑させたこともあるかもしれない。
本当の本の感想は、後半部分のみであることが多い。
今もこうして、本のタイトルを出す前に500文字くらい書いている。
もしかすると、僕は本を通して会話をしたいのかもしれない。
これを読んでくれているあなたと、とも思っているし、望むことなら“本そのもの”と会話したい、とそう思っているのかもしれない。
自分がその本を読んで、どう思ったか、ここまでは普通の読書感想文だと思う。
それよりも先に、僕の場合は、本を読んだことで自分が経験してきたことと照らし合わせたいという感情が湧き出てきて、それを前半部分に書いているのだ。
この本はどんなことを教えてくれるのか、どんな景色を見せてくれるのか、読み終わったとき、自分はこんなことを感じたんだ。
それを書きたいのかもしれない。
スティーヴン・キングの『書くことについて(田村義進=役)』という本を読んだ。
この本は『グリーンマイル』や『シャイニング』など数々の名作を世に放ったベストセラー作家・スティーヴンキングによる、文字通り「書くことについて」の思考が詰まった一冊である。
第一章には「履歴書」と銘打って、自らの幼少期の話、家族の話、母に初めて書いた小説を褒めてもらった話などが綴られており、どんな環境で生活し、どんな映画、テレビ番組、小説などの作品から影響を受けて育ったのか、ということが赤裸々に書かれている。
当たり前だけど、ベストセラー作家だからといって、最初から天才だったわけではなく、褒められた喜びや、読んで欲しい恋人、家族がいたことで、何度も出版社から雑誌掲載の不採用を突きつけられても書くことを辞めなかった姿が泥臭くて、かっこいい。
第二章以降からは、いよいよ書くことについての考えが次々に展開される。
スティーヴンは作品を書き終えた後、一度数週間ほど置いてから、またそれを取り出して、自ら読者然として、その原稿を読み直すらしい。
そうすることで、余分な部分や、書き足りない部分に気づき、そこにまたメモを書いていったりするらしい。
その他にも大切なことがたくさん書かれていたけれど、個人的にはこの「置いておく時間」というのがとても興味深かった。
ゲーム実況を毎日投稿していると、あまり自分の実況を振り返ることもしないし、どちらかというと撮ったあとはすぐに編集してしまうので、「置いておく」ということはほとんどしない。
なんなら、すぐに編集しないと、どの部分をどのように喋っていたかを忘れたりするので、やっぱりスピード感は早くなってしまう。
けれど、自らが作ったものに対しての姿勢は、この本からたくさんのことを学べたような気がする。
誰かが笑ってくれたり、反応してくれたり、ファンになってくれたり、それだけで、いつまでもこの活動を続けたいと思うきっかけになる。
だからこそ、見てくれる人のことを第一に考えなくてはいけない。
意識しているつもりでも、ものづくりは自己満足の部分もとても多い。
自分も楽しめるものを、笑ってくれたあなたに、提供し続けていきたい、改めてそう思った。
このエッセイの最初には「なぜ、自分は書き始めたのだろう」と書いた。
きっと書くことは、もっと直接的に、誰かに伝わるものだと思ったからだ。
ゲーム実況も自分の思いを伝える場ではあるけれど、画面を見ながら、会話に被らないように話したりとか、意識することも多いため、書く場所があるということは、ゆっくりと集中して、言葉を紡ぎだすことができる場所だ。
ゲーム実況も、読むことも、書くことも、それら全てがどこか遠くに繋がって羽ばたいて行けるように、全てに本気で挑んでいきたいと思います。
本と会話することはまだまだ難しいけれど、これからもこんな風に本を読んで、どんなことを思ったか、というエッセイが書けたらいいなぁ。
もっと上手くなりたいですね。全部。強欲。


