橘海月 "子供部屋同盟" 2026年1月26日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年1月26日
子供部屋同盟
子供部屋同盟
高橋弘希
タイトルに惹かれて手に取った。誰かに虐げられ復讐を誓うも手段がない者たちが、裏サイトを通じて「子供部屋同盟」に辿り着く。彼らは様々なエキスパートでいながら無職のいわゆる「こどおじ」で、復讐を代行してくれると言うのだ。報酬はお金ではなく“動機”で…。 一見、水戸黄門的な悪が成敗されスカッとする短編集だが、主人公が復讐を決意するまでの流れに重きが置かれており、理不尽な暴力や不運としか言いようのない状況に胸が痛む。最後のいじめの章は、特にいじめ描写が生々しく読み進めるのが辛い。それだけにいじめられっ子の彼女が選んだ復讐がより刺さる。 エピローグの含みを持たせた終わり方も、一筋縄ではいかなさを感じた。自身の手を汚さない復讐を果たした被害者が、どこかで加害者となる可能性もあるのだ。
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