六花 "空を駆ける" 2026年1月28日

六花
六花
@rikka-momohana
2026年1月28日
空を駆ける
空を駆ける
梶よう子
「小公子」をはじめて邦訳した若松賎子(カシ)の波乱の生涯。戊辰戦争をくぐり抜け、家族から離れた孤独な少女が、フェリス・セミナリーという「ホーム」を得て、語学や文学の知識、才能を磨き、自分の言葉で意見を述べるようになる。翼を広げて巣立ち、結婚して妻、母になり、物書きになった。理想を追い求める岩本善治とは何だっかのか、と思ってしまう。彼へのある種の絶望が、彼の元から賎子を飛び立たせたのかも。「花嫁のベール」の詩のように。フェリスに残っていたら、もう少し長く生きられたかもしれない。でも、親鳥の「ホーム」から飛び立たねば、「小公子」を世に送り出すことはなかったのだろう。国の方針によって翻弄される、女子教育の問題も。
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