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六花
六花
@rikka-momohana
読みの記憶。
  • 2026年4月1日
    遠の眠りの
    遠の眠りの
    大正末期から昭和の敗戦までの、福井を舞台とした物語。父親の支配的な家、女工、「青鞜」、百貨店、少女歌劇団、看板女優の「少年」、労働争議、戦争。自我を目覚めさせ、お話(テクストという織物)をつくる絵子。焼け野原に立つ絵子は、最後、どこに向かったのか。学校のようなものを想起しつつ、「どことも知れないところへ」。女たちは「難民」であり、この物語には達成感はない。「この戦争が終わるまで、生き延びて、逃げ切りましょう」。
  • 2026年3月20日
    泡
    不登校になってしまった高校生の薫、シベリア抑留から帰還したものの家族から受け入れられなかった大叔父の兼定、兼ね定の店に流れ着いた岡田の、世代のちがう男たち。「泡」を身体から吐き出すようにしながら生きていくこと。岡田の過去は明かされないが、社会と積極的につながらない人も、どこかで時代を背負っている。岡田は「集団を出て、それから集団を恨みはじめたら、痛手を負うのは君なんだ」と言う。
  • 2026年3月17日
    ミス・サンシャイン
    大学院生の岡田一心と伝説の映画女優の和楽京子こと鈴さん、二人の響き合う過去の痛み。戦争、原爆によって奪われたもの、それでも……。影にはしたくない、あの子のことを。彼女もそれを望んでいない。だから、話してこなかった。それを、女優人生の整理の手伝いに来た一心が見つけた。彼女は亡くなり、鈴さんは、和楽京子は生きた。彼女たちの叫びが聞こえる。返せ! 返せ! 返せ!
  • 2026年2月28日
    真知子
    真知子
    『森』に続けて、時間をかけて読了。ブルジョア階層にありながら、実態はそれほど豊かでもない中でもがいていたり。社会学を大学で聴講し、革命運動に身を投じる男性に惹かれるものの、親友の米子が彼の子を身ごもり……。『傲慢と偏見』の翻案だとか。昭和初期、結婚に「運命を支配されちゃたまらないわ」と言う真知子、確かに教養も思想も、愛する心も持っている彼女は、華々しい活躍を見せなくても、自立に苦しんでいても、「新しい女」だ。『森』に生きていた少女たちからつながっている主題がある。
  • 2026年1月28日
    空を駆ける
    空を駆ける
    「小公子」をはじめて邦訳した若松賎子(カシ)の波乱の生涯。戊辰戦争をくぐり抜け、家族から離れた孤独な少女が、フェリス・セミナリーという「ホーム」を得て、語学や文学の知識、才能を磨き、自分の言葉で意見を述べるようになる。翼を広げて巣立ち、結婚して妻、母になり、物書きになった。理想を追い求める岩本善治とは何だっかのか、と思ってしまう。彼へのある種の絶望が、彼の元から賎子を飛び立たせたのかも。「花嫁のベール」の詩のように。フェリスに残っていたら、もう少し長く生きられたかもしれない。でも、親鳥の「ホーム」から飛び立たねば、「小公子」を世に送り出すことはなかったのだろう。国の方針によって翻弄される、女子教育の問題も。
  • 2026年1月4日
    蝶のゆくへ
    相馬黒光の物語。斎藤冬子、島崎藤村、佐々城信子、国木田独歩、若松賤子、樋口一葉など同時代の人々の激しく悩ましい恋と黒光の抑制的な生き方、結婚後の中村屋のサロン、荻原守衛とのひそかな魂の触れ合い。説明的な文章ながら、恋と革命の時代の息吹を感じる。
  • 2025年12月31日
    君を狂気と呼ぶのなら
    『星の子』に続いて宗教2世の物語。一気読み。ライトノベル的ながら、カルト教団の闇を描く。洗脳の恐ろしさ。あの事件以降、今はもう『星の子』のようには書けないのかもしれない。凄惨な宗教虐待を、後半、ジャンヌ・ダルクになろうとして犯す、非現実的でさえある復讐の凄惨さで、ある意味、バランスをとっているようにも感じた。彼女を救うのは、偽りの十字架ではなく、初恋の十条くんだった。家族を守りたかっただけだったのに。世間の無関心も、彼女を虐待していたに等しいのだろう……。ジャンヌ・ダルクにしてはいけない。
  • 2025年12月30日
    文庫 星の子
    文庫 星の子
    この信仰・宗教のテーマも、今、読んでおくべきと思う。最後をどう考えるのか。親子の睦まじい場面のようにも、最後の思い出のようにも……。作品は明確に示さない。ちひろは両親を慕い、教団の集会も楽しい。でも、ちひろは、そこから離れるのかもしれない。いや、もう抜け出すことはできないのかも。家出をした姉は行方不明のまま。同じ星を見つけることは難しい。
  • 2025年12月27日
    なぜ日本文学は英米で人気があるのか
    9.11の同時多発テロ以降、アメリカで翻訳文学が徐々に盛んに。今、日本の(女性作家の)小説が海外で共感を得ている。翻訳家の育成など理由がきちんとある。逆に、私たちも、異文化を理解するために海外小説を読むべきなのだ。そこにも共感があるはず。
  • 2025年12月24日
    たけくらべ
    たけくらべ
    明治の吉原。遊女になる運命の勝気な少女・美登利。最後に投げ入れられた「水仙の造り花」の(おそらく)白、散りばめらる紅色のコントラスト。
  • 2025年12月21日
    あの戦争は何だったのか
    辻田真佐憲氏の講談社現代新書と同じタイトルながら、また異なる捉え方と怒り。
  • 2025年12月13日
    いとはんのポン菓子
    どんな生き方が自分らしいのか。自分のことだけを考えていたら、それがわからない。それがわからなくては、幸せなど見つからない。朝ドラのヒロインは、思えば、これをとことん徹底するからヒロインなのだ。お嬢さんならではの一途な強さがある。
  • 2025年12月6日
    あなたが私を竹槍で突き殺す前に
    排外主義者たちの夢は叶った、という冒頭の一文。決して読みやすい小説ではない。でも、今こそ読むべきと思って。予言の書なのか、と疑うまでの……。最後、差別の対象はすり替わる。
  • 2025年11月23日
    イノセント・デイズ
    「必要」とされたい、守ってあげたい、ひたすらにそう望んでいた幸乃は死刑囚になる。彼女を思う誰もに「覚悟」が足りなかった、「覚悟」を決めるのが遅かったのかもしれない。
  • 2025年11月13日
    物語の役割
    物語の役割
    もはやバイブル📕
  • 2025年11月7日
    三人書房
    三人書房
    若き江戸川乱歩ら兄弟が営む古書店「三人書房」。松井須磨子、宮沢賢治、宮武外骨、北斎の娘お栄、高村光太郎などの関わる謎を解く。
  • 2025年11月2日
    ガラスの海を渡る舟
    「他の人とは違う」こと。それを認めること。兄妹の過ごした10年間。広い海を壊れやすいガラスの小舟で渡るよう、それが生きること。
  • 2025年10月26日
    残虐記
    残虐記
    櫛木理宇『悲鳴』とはまたちがう、少女誘拐監禁事件のその後。「想像」が彼女を助け、絶望させ、小説を書かせ、追いつめる。
  • 2025年10月21日
    罪の声
    罪の声
    あの子どもの声は?
  • 2025年10月4日
    夜の道標
    夜の道標
    ヒリヒリする物語。
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