
乖離
@karu
2026年1月28日
小川洋子の陶酔短篇箱
小川洋子
読み終わった
最近WEB小説しか小説を読んでいないなと思ったので、小川洋子が編んだ短編集を手に取った。
パケ買いして積んでいたやつ。表紙のデザインにつやっとしたPP貼りの質感がひんやりとしてかわいい。
多様な作家の多様な文体に触れられるのはアンソロジーの醍醐味。
しかし、これだけ多様な作品たちなのに一冊の本に収められると何らかのつながりがあるように感じられるから不思議だ。
特に好きだったのは泉鏡花「外科室」、魚住陽子「雨の中で最初に濡れる」、日和聡子「行方」。
何よりこの短編集の素晴らしいところは各作品に添えられた小川洋子のコメント。
評というよりは、文学によって引き出されたさらに小さな文学といった風情。
物語から逸脱して連想や空想や妄想が広がるようすは、現代文のテスト中に眠気に負けてみる夢みたいだ。


