
きらた
@kirata
2026年1月30日

猫は大泥棒
高橋由太
読み終わった
隠居暮らしを決め込む まる は化け猫だ
かつては金を貰って人を殺す仕置人(仕置猫?)をしていたが、今は足を洗ってのんびりと暮らしている
しかし、元締めのぬらりひょんはまるに仕事をさせようと声をかけてくる
表題作を含む3作が収録されたシリーズ2作目(連作短編集)
幕末を舞台に、隠居した(?)化け猫まると仲間の化け猫たちが活躍するシリーズとなります
シリーズ1作目の前作は読後感があまりよくなかったのですが‥
1話目「猫は岡っ引き」
おねぇ仲間が襲われる事件が頻発し、同心の中村は《おネエゴロシ》と騒ぎ立てるが、その実、着物を切られるだけなので与力は様子見を選び、中村にもそう命じた
上役に歯向かい職を失うのは困るので、中村は仕事としてではなく、個人的に動く事にするが、調査をするにも1人では手が足りない
そこで、引退した同心·佐々木平四郎を担ぎ出す事にした
――そう
まるの飼い主を巻き込むことにしたのだ
そんな1話目からの2話目「猫はお庭番」
元お庭番·清左衛門は化け猫仲間トビの主人だった
トビが天寿を全うし清左衛門は隠居を決めたが、それから数年、清左衛門の周囲がきな臭くなっているという
隠居先を取り囲む不穏な影
「鉄砲を持っておったと言っておったのう」
放っておくことは出来ず、まるは清左衛門の隠居先へ向かった
そして3話目「猫は大泥棒」
化け猫ジンタの話
ジンタの飼い主は流しの鳶をしている次郎吉
元々は次郎吉の父親が幼い次郎吉の相手にと拾ってきたのがジンタだった
「せがれの相手は任せたぜ」
飯の恩もある、夜露を凌げる場所があるのもありがたい
だからジンタは次郎吉の面倒をみた
それは、次郎吉の父が死に天涯孤独になってからも
ジンタにとって次郎吉は、いつまでも人間の子供であり面倒をみるべき相手だったのだが
1番好きだったのは表題作
シリーズ2作目で漸くゆるめ雰囲気となり、楽しく読めるようになった本作(私見)
喋ったり人を乗っ取ったり()する猫が嫌いでなければ読んでみるのも良いかも?

